自動タグ付けやパーソナライズレコメンド機能でECサイトの効率的な運営をサポート
山田氏は続いて、SBクラウドが提供するECサイト運用効率化ソリューション「ECサイト運営効率化 画像認識AIソリューション」を紹介。同ソリューションは画像認識AI技術を活用し、「商品自動タグ付け」「パーソナライズレコメンド」「商品トレンド分析」といった、ECサイトの効率的な運営をサポートしている。
「こうした機能を活用することでEC運営が効率化でき、かつ売上拡大とユーザー満足度の向上も実現できます」(山田氏)
EC運営効率化や成果につながる活用例として、山田氏は3つの事例を提示。商品自動タグ付けの機能活用では、多くのEC運営者が手入力で登録していたカテゴリーや商品情報を画像データの分析により自動でサジェスト。数千種類の候補から確率の高いものを導き出すため、正確性と人による作業時間の削減が可能となる。
また、パーソナライズレコメンドでは画像データから導き出された情報を基に、ユーザーの嗜好に合わせた関連商品を提案。商品のスタイル、素材などあらかじめタグ付けされた情報を軸に雰囲気の近い商品を提示することで、サイト滞在時間の増加や購入単価向上に貢献している。
商品トレンド分析については、来訪した顧客が検索した画像をAI認識することでどのようなスタイルが注目されているかを把握。「実店舗やECの打ち出しかたや、今後の商品開発計画の道筋を立てる際に役立てることができる」と山田氏は語った。
目的に応じて適したAPIをチョイス 学習期間なしですぐに活用へ
しかしながら、AIが導き出す属性情報の正確性はいかなるものか、疑問に思う方もいるだろう。そこで山田氏は実際の商品画像を提示しながら解説を実施。「・スーツ(0.61)」のように図右側に記載されている数値は、AIが判断した確率だ。
複数候補が示されている場合は、候補の中から人間が指定できるため、誤った情報のまま表出することはない。前出したようにアパレル以外の商品も対応しているため、たとえば家具では素材などを判断することもできる。属性情報はカテゴリーごとに分類されているため、アパレルであるにもかかわらず家具の属性が表出してしまうといったことは起きない仕様となっている。
ここで山田氏は、改めてDAMO Vision 関連APIについて紹介。同セッションで紹介した「商品カテゴリー識別API」「自動タグによる属性分類API」のほか、「ブランド識別API」「画像セグメンテーションAPI」「透明度検知API」「商品キーワード生成API」など、目的に応じて適したAPIが備わっていることをアピールした。
最後に山田氏は、DAMO Vision APIの提供方法について「API単体で提供するセミオーダー型、SBクラウド パッケージ化で提供するサービス型のふたつがある」と説明した上で、このように語りセッションを締めくくった。
「DAMO Vision APIは、アリババグループのデータから学習したAPIを提供しているため、導入企業の環境下での学習期間は必要ありません。すぐに活用できる点が魅力です」(山田氏)
商品画像をアップするだけで、自動タグ付けが可能!
アリババグループの高精度画像AIが商品画像からタグ情報を自動で抽出します。当記事でご興味を持たれた方は「ECサイト運営効率化 画像認識AIソリューション」のウェブサイトをご覧ください。