最短100日でBtoB-ECサイト構築 「Quick Starter Package」
SAI DIGITAL株式会社は、SAP Customer Experienceのパートナーとして開発や運用保守を行うシステム開発会社だ。ベトナム、シンガポール、香港、タイ、インドネシア、日本、インド、アメリカ、カナダに拠点を持ち、社員は約200名。要件定義や運用保守などを日本で、システム開発はベトナムで行う体制だ。これにより、細やかなコミュニケーションを取りながら、外資系ベンダーの高機能なパッケージを扱っているにもかかわらずコストをおさえることができる。
SAI DIGITALの技術力は、グループ会社のSAITEX Internationalに由来する。サスティナブルなアパレルビジネスをミッションに掲げ、世界有数のジーンズ工場を保有するSAITEXは、アイディアさえ持ち込めば誰もがファッションアイテムを作り上げることができるマーケットシステムを構築した。そのデジタル面での知見の受け皿として、SAITEXの会長がもうひとりの代表とSAI DIGITALを設立したという流れだ。大手SIerでも手に負えなかった案件がSAI DIGITALに持ち込まれ、無事リリースした例もあると言う。
SAI DIGITALでは、これまでの約60件の開発実績をもとに、BtoB-ECの構築に特化した「Quick Starter Package」をリリース。最短100日で高機能なBtoB-ECサイトがローンチできると言う。コロナ禍で、急ぎデジタルな販売チャネルを構築する必要に迫られた企業にとっては、ありがたいスピード感だろう。
「商品説明やカタログ機能を備えたウェブサイトの有無が、売上に影響を与えることは広く知られていることですが、ビフォアコロナでは『あったらいいよね』程度の切迫感に欠けるものでした。しかし今は、それなしでは営業活動がままならないという状況に陥っています。もともとBtoBビジネスは、営業担当者の商談に依るところがあり、人に依存したモデルになっていました。営業担当者が思うように動けない今の状況は、企業の存続を揺るがしかねません。BtoB-ECサイト等デジタルチャネルを活用することで、営業担当者に限らず、誰もがフォローアップできる形に変えていくことが、サステナブルなビジネスだと考えます」(木村さん)
たとえば、複雑な商材を説明するために営業担当が何度も訪問していたのなら、ウェブサイトに動画を置くことで代替できる。世界中に開かれたインターネット上では、遠方や海外へのビジネス拡大も可能だ。バックエンドの業務効率化によって、マンパワーを別の仕事に向けることもできる。
「コロナ禍によってやむなくデジタル化するのではなく、BtoB-ECサイトがもたらすさまざまな恩恵から、ビジネスの戦略そのものを練り直す企業様も増えています」