LINEヤフーが運営する「Yahoo!ショッピング」は、2025年上半期(1月~6月)の「安全・安心への取り組みレポート」を公開した。出店前後の審査状況や、やらせレビュー・不正決済などの対策と実績、2025年上半期から新たに取り組んでいる対策などについて紹介している。

2025年上半期の取り組みと実績
信頼できるストアの厳選
Yahoo!ショッピングでは、「ブランド公式商品アイコン」 や「優良ストア」認定制度導入などに取り組んでいる。2024年には、在庫証明審査の実施や携帯電話・フリーメールアドレスを利用した申し込みの禁止など、ストアの出店審査を厳格化した。
この結果、2025年上半期の合格率は、前年同期比7pt減の4.2%となり、不正が疑われるストア出店を抑制しているという。

不適切なストアや商品の排除
2025年4月からAIによる違反商品のパトロールを開始しているYahoo!ショッピングは、違反検知率が従来の3倍以上になっている。また、2025年上半期は、政府備蓄米やNintendo Switch 2など、注目度や需要の大きさから取引環境の混乱が懸念される商品への個別対応をおこなったとのこと。

商材の取り扱い審査では、「浄水カートリッジ」を審査対象に新たに追加しており、ブランド未審査ストアの商品削除数は、前年同期比50%増の3,438件となった。
権利侵害の平均申告件数は昨年から下げ止まり、出店審査の厳格化や途上審査の強化、個人事業主への出品数制限などといった対策の効果が確認できているという。

不正行為の防止
Yahoo!ショッピングでは、不正レビューへの対応を強化し、2025年上半期には45万2,701件の不正レビューを削除。また、2025年2月からは、やらせレビュー削除の自動化、リアルタイム対応を実現した。

クレジットカードの不正利用被害は、2024年4月以降、独自の不正検知システム精度を改善したことで、被害額が前年同期比41.2%減となっている。
今後の取り組み
2027年までに取引トラブル0を目指すYahoo!ショッピング。2025年上半期のトラブル率は前年同期比74.6%減と大幅な削減ができており、今後は「不正決済対策」「優良配送不正対策」の強化に加え、「優良ストア」アイコン不正獲得やランキング不正操作防止への対応も進めるとしている。
