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ECzine Day 2019 KANSAI レポート(AD)

ミキハウスの成功事例に学ぶ!画像認識AIがもたらす次世代eコマースでの顧客体験

ミキハウスの導入事例と成果

 セッションの後半では、popIn Actionを導入したミキハウスの通販事業部マネージャー 楠氏とのトークセッションが展開された。

 ミキハウスが同サービスを導入した理由について、「1万点以上の商品があるなか、UI/UXをどれだけ改善しても、なかなかお客様が利用しやすい環境を作れないという課題があり、画像認識が解決になるのではないかと考えた」と楠氏は語る。

三起商行株式会社 通販事業部マネージャー 楠哲浩氏
三起商行株式会社 通販事業部マネージャー 楠哲浩氏

 また、吉岡氏が前半で強調したように「導入にはほとんど手間がかからなかった」と楠氏は続ける。導入にあたりKPIを明確にする必要があったが、これについては「Google Analyticsのどのパラメーターで情報取得ができるか、吉岡さんと相談しながら進められた」と振り返った。

 同社の9月の実績では、popIn Actionを経由してコンバージョンしたユーザーが、通常の約4倍に上っているという。

「告知もしていないのに導入翌日から利用するユーザーが多く、ユーザー自身が自発的に触っていくような機能なんだとわかりました。それも導入して良かった点のひとつだと思っています」(楠氏)

 吉岡氏によると、popIn Actionを提供しているすべてのサイトのなかでも、ミキハウスがいちばん画像検索の利用者が多いという。楠氏は、「商品を探すのに時間がかかるというサイトの課題に対し、精度が高いpopIn Actionの類似検索が適切なソリューションになっている」と語った。

「たとえば、赤色の商品で検索したら赤色しか出ないわけではなく、画像のモチーフなどもちゃんと見てくれて、同じブランドの商品が出てくる。自分が興味を持ちそうな商品がちゃんとレコメンドされるなという印象があります」(楠氏)

 また、商品詳細ページでは、UIを阻害しない形でレコメンド商品が表示されるため、ユーザビリティ向上についても実感できたという。

アップロードされた画像から見えてくるもの

 続いて吉岡氏が、ユーザーによるアップロード画像の内容について問いかけると、楠氏は次のように印象を語った。

「全然関係ない画像を遊びでアップするユーザーもいるかなと思いましたが、わりと皆さん、真面目に弊社の製品をアップしてくれていました。弊社独自の傾向としては、ラッピングやギフトボックスの画像があることです。売り上げの約4割がギフトなので、おそらくギフトをもらった人がお返しのために、商品の価格を調べるといった使いかたもされているようですね」

 さらに、「中国語が写っている画像も少なくない」と楠氏は続ける。ミキハウスは中国での人気も高く、ECサイトの多言語対応も行っているが、アップロード画像にもその傾向が現れているようだ。

 これを受けて、吉岡氏は「画像認識のソリューションは、言語を問わないところがすごく強い」と語る。言語の問題でテキストを読めない海外ユーザーでも、画像をアップロードして商品を探し、購入することができるのが画像検索の強みだと強調した。

 また、楠氏が「画像認識をはじめとする、ECのユーザビリティが進んでいる中国のユーザーにとっては、違和感なく使えるサービスなのでは」と提起すると、吉岡氏も同意しながら「popIn Actionの裏側で動いているシステムはバイドゥのものです。中国のECの技術や知見を日本のeコマースに提供できるのも、弊社の価値だと思っています」と語った。

 最後に吉岡氏は「画像認識AIソリューションの提供を始めてまだ半年程度ですが、約1年前に大阪支社を設立したこともありますし、今期・来期で関東に限らず関西にも一気に広げていこうと考えています」と抱負を語り、セッションを締めくくった。

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この記事の著者

松岡 亜希(マツオカ アキ)

フリーランスのライター&エディター。出版社勤務を経て独立。雑誌、書籍、Webサイト、企業広報などさまざまな分野で活動中。● http://pubapart.com/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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