キャンペーン成功の鍵は「極端」「希少」「ツッコミたくなる」
では、Twitterにおいて、どんなキャンペーンが有効なのだろうか。そんな疑問をぶつけると長谷川氏は、さまざまな企業が参加し、ブームを迎えているTwitterキャンペーンにおいて他社に抜きん出るためには「ユーモア」が必要であると指摘。特に、近年ヒットしたキャンペーンを分析してみると、その成功の裏には「ユーモア」以外にも、「極端」「希少」「その場で当たる」「毎日当たる」「ツッコミたくなる」「コラボレーション」といった7つのキーワードが見えてくるという。
「ローソンでは、Twitterキャンペーンのためにひとつだけつくった『からあげクンリュックサック』という希少性のあるプレゼントを用意し、多くのキャンペーン参加者を獲得しました。また伊藤園では、『おーいお茶30万本プレゼント』という、極端に多い数のプレゼントを用意したことも話題に。そんなインパクトがユーザーたちを盛り上げ、キャンペーンに対する認知を拡大させていくんです」
しかし、多大な可能性を秘めている一方、キャンペーンが成功し、数多くの参加者が殺到すれば、応募者の管理や当選者への連絡など膨大な手間がかかることを懸念するEC 事業者もいるだろう。そんな企業側の負荷を軽減すべくコムニコでは、2018年の10月にTwitterのキャンペーンをサポートするツール「ATELU(アテル)」をリリース。応募者の収集・抽選から当選連絡までの作業をATELUで一括管理することで、企業側の負担を大幅に軽減することができる。またそれだけでなく、キャンペーンによってどの程度フォロワーが拡大したかといった効果測定の機能も実装。ATELUのユーザーは、企画立案や、賞品の発送に専念することができるのだ。
だが、ATELUのほかにもさまざまなTwitterキャンペーンツールがひしめきあっている中、ATELUにはどのような強みがあるのだろうか。
「ATELUは、他のツールに比べると後発の部類になると思います。だからこそ、他のツールを分析し、機能面として他のツールでできることはほぼすべて網羅し、コストパフォーマンスも高めているというのが特徴です。これまで、僕たちもTwitterキャンペーンを運営する中でさまざまな企業のキャンペーンツールを比較検討してきました。ですが、『機能が優れているけれどコストが高い』、『安いけれどもDM送付の機能がない』など、企業にとってちょうどいいサービスがないように感じました。これが、自社でキャンペーンツールを開発しようと思ったきっかけのひとつでもあります。またATELUは自社で開発したツールなので、ユーザーはエンジニアに対して直接チャットで質問をすることができるなど、サポート体制も徹底しています。加えて、400アカウント以上のSNSマーケティングに携わってきたコムニコが事務局を代行し、企画の部分からお手伝いをすることも可能です」
なかでも注目されるのが、Twitter 上で即時抽選を行う「インスタントウィン」という機能。ユーザーがキャンペーンに参加すると、その場で抽選が行われ、すぐに当落が判明する。後日DMによって結果発表をするのではなく、即座に抽選結果がわかるという気軽さが参加のハードルを下げ、キャンペーンを盛り上げることができるのだ。