次に、コピーによる気づきをスピーディに理解させるビジュアルを
次いで、選んだキャッチコピー案に適したキービジュアルを考え、組み合わせていきます。その前に、「良いキービジュアル」とは何か、ということについて整理しておきましょう。業界でも多様な考え方がありますが、私は以下のように捉えています。
ビジュアルの中には、キャッチコピーでは文章を全部読み込んで初めて伝わる「意図」が、コピーと組み合わせて見せた途端、その両者の行間を埋めるかのように言いたいことの全体像が浮かび上がり、スピーディに理解できるようになるものがあります。こういった、メッセージ理解のスピードを上げるキービジュアルこそが、良いキービジュアルであると考えています。
この段階でのビジュアル案は、デザイナーの手描きデザインでも構いません。あるいはその後の広告制作のステップを見据えて、一足飛びにアマナイメージズやアフロといったストックフォトサービスから選んでも良いでしょう。後者の場合、イメージロスが少なく、その後の制作スピードも上がります。この順序で制作されたクリエイティブはメッセージが明確なため、広告でも一本軸の通ったクリエイティブの開発が可能になります。特に製品ベネフィットに対して明確にニーズが表れている顕在層を対象にした広告では、大きな威力を発揮します。