フィードフォースとの連携も開始
Shop Nowのタグ設置は「世界観を損ねぬようバランスを調整」
2018年7月末、コムニコはデータフィード(商品データベース)統合管理プラットフォーム「dfplus.io」を提供するフィードフォースと共同して、ShopNowにおける企業やブランドの支援を開始することを発表した。
「Shop Nowがリリースされるタイミングで、私たちとしてもなにかサービスを展開したいと思っていました。そこですでにShop Nowを実装するためのサービスを持っていたフィードフォースさんにお話をいただいたことから、共同サービスを展開することになりました」(長谷川さん)
これにより、Shop Nowを利用するためのカタログ作成や運用を支援してきたフィードフォースとコムニコが培ったSNSアカウント運用のノウハウを組み合わせ、商品データベースから効果的なアカウント運用までを一気通貫で支援することが可能になった。
だが、実際にShop Nowを使うには、Instagramアカウントの開設やFacebook側での設定・承認、さらに本機能用のデータフィードを作成するなど、EC事業者側での準備が不可欠だ。「商品数が多い場合、データフィードを一から自社で作成する作業は、膨大な手間と時間がかかります」と長谷川さんは語る。
「また、実装したからといってすべての投稿にShopNowの機能をつけてしまっては、世界観が損なわれてしまい、ユーザーが離脱する可能性が上がってしまいます。ですので、ユーザーのインサイトを考えながら、そのバランスを調整していくことがポイントです」
Shop Nowの登場によって、ECにおける新たな顧客とのタッチポイントが生まれた。しかし、試しにひとつだけ投稿してみてそのあとは投稿が続かない、という姿勢では、ユーザーとの関係においていい影響を与えないことは想像にたやすい。加えて、投稿したのであれば、それに対する効果測定も必要だ。これらを真剣に取り組もうと思えば、手作業ですべて行うのは現実的な選択とは言えないだろう。自社の商品点数も多く、SNSマーケティングにこれから本腰を入れて注力していきたいのであれば、外部のリソースを活用するというのもひとつの方法ではないだろうか。