用意が整えば自動的に審査が始まる!Shop Nowの始め方
Instagramのショッピング機能「Shop Now」のリリースが発表されたとき、データフィードのプロフェッショナルであるフィードフォースには、非常に多くの問い合わせが寄せられたという。ShopNowを使うには、Googleショッピング広告で利用されているような、カタログ(データフィード)と呼ばれる商品データが不可欠だからだ。
今回は、フィードフォースでデータフィード統合管理プラットフォーム「dfplus.io」のサブマネージャーを務める松下大紀さんに、Shop Nowを始めるための手順や実際の導入事例について話を聞いた。
――Shop Nowがリリースされたときの率直な感想をお聞かせください。
プロモーションにおけるInstagramの重要度が一段と高まる、という全体的な感想はもちろんですが、Instagramのハッシュタグ検索から流入する新規のユーザーを獲得できる可能性が上がる、というのが、EC事業者にとっては特に大きなメリットになると感じました。
たとえばこれまでは、どういう短パンを買おうかなと思ったときに、Instagramのハッシュタグで検索をし、いいなと思う商品を見つけたらそのECサイトのトップページに飛んで、その中でさらに目当ての商品を探し出すというように、Instagramで見つけてから購入するまでには多くの工程が必要でした。そのため、せっかくInstagramで商品に興味を持ってもらっても、なかなか購入までのハードルは高かったのが現状でしたが、このShop Nowによってその手間も一気に解消されます。また、既存のお客さんにとっても、Instagramから商品を直接購入できるようになることで、UXの改善にも繋がるでしょう。
――では、実際にShop Nowを始めたいと思ったときの手順について教えていただけますか?
Shop Nowを始めるにあたって、申請フォームなどがあるわけではありません。Instagramのアカウントの紐づけとカタログの用意が整えば、審査が自動的に始まる仕組みになっています。
Instagramのアカウントの紐づけで行うこと
- Instagramのアカウントがビジネスプロフィールになっており、それがFacebookページと結びついているかの確認
- Facebookのビジネスマネージャが、Instagramと紐付いているFacebookページに結びついているかの確認
- 用意したカタログをFacebookが指定している形式に変換し、ビジネスマネージャへアップロード
これらの準備ができ審査が完了すると、人をタグ付けする時と同様、ECサイトの商品ページに遷移するための商品タグを付与することが可能になります。
――これらの手順が完了したら、なにか通知がくるのでしょうか。
Shop Now機能が利用可能になった旨の通知がInstagramアカウントには来ますが、「全手順が完了したのでこれから審査を行います」といった通知は現状来ません。ですので、準備を行ってみたけれど、問題なく進んでいるのかがわかりづらいという点に、もどかしさを感じている企業も多いですね。これらの作業の概要や手順自体、Instagramのヘルプでも、具体的なタスクに落とし込んだ形ではまだ公開されていないようです。ですが、紐づけの作業自体はそんなに負荷がかかるものではないので、初心者の方でもできると思いますよ。