Productsup、オプティ、楽天によるディスカッション
テーマは「マーケットプレイス活用の事例とイノベーション」
パネルディスカッションでは、DHLジャパンの小島浩嗣氏をモデレーターに、Productsup・Volker Schmidt氏、オプティ・淵上暁氏、楽天・中島郁美氏が登壇。「マーケットプレイス活用の事例とイノベーション」をテーマにセッションは進んだ。
データ管理のクラウドベースのソリューションを提供するProductsup・Volker氏が、EC事業者がやらなければいけないこととして取り上げたのは、「内部構造の見直し」。そのうえで国際市場を勝ち抜いていくためには、「プロダクトをどう見せていくか、パフォーマンスをどう最適化していくか」がカギになるのではないかと話した。
それを受け小島氏は、以下のように見解を示した。
「肝は『スピード』だと思います。これからECは地理的にも時間的にもボーターがなくなっていき、色々な商品を、色々な場所で売るようになります。そうすると、リアルタイムでの分析が必要になり、意思決定も即時にやらないと商機を逃してしまう。つまり、時間との戦いが重要になっていきます。プロダクト毎に瞬時に分析をしていく効率性が、これから求められるのではないかと思います」
淵上氏率いるオプティは、欧州や米国、
「日本のECの売上は100億円ほどですが、アメリカでの売上はその1000分の1程度、というお客様がいます。その理由はおそらく、日本では全社的にECに取り組んでいるものの、アメリカ向けのECは担当者数名で対応しているからではないかと思います。やはりきちんと売上を立てるのであれば、EC担当者だけでなく、全社的な取り組みが必要なのではないでしょうか」
日本の楽天市場で出品しているものを海外のユーザーが購入できるよう、翻訳や海外向けのユーザーインターフェイスに繋ぐリスティング型のマーケットプレイスを提供する楽天。同社・中島氏は興味のあるイノベーションについて、以下のように語った。
「中国のWeChatミニプログラムに注目しています。WeChatのアプリの中で色々なゲームやECへのつなぎ込みができるのですが、そこのチャネルを抑えると、WeChatユーザーが指を3つスライドするくらいで、商品を購入できる、というところまできています。このあたりにぐいっと入っていきたいですね」