製品分野でまずおさえるべきは「企画」
また製品分野には「企画」と「開発」というまったく違ったふたつの領域があります。製品分野に携わった方にとっては当たり前のことなのですが、支援している方の中には、意外とこれを混同している場合もありました。
ざっくりといえば、「企画」はまだ表に出ていない、人々にとって価値ある姿を、こうあるべきだと文字や形として提示すること。「開発」はそれを幾多のステークホルダー(顧客・自社・パートナーなど)にとって最適な仕様へと決めていくことです。
ここでまずおさえておくべきポイントは、「企画」ありきである、ということです。しかしこれを理解せずに、「開発」志向の人員に企画をさせてしまっているケースを見かけることがあります。もちろん、それでうまくいく場合もありますが、たとえば「売り手の独りよがり」「二番煎じ」のような製品が生まれてくるのは、大抵この場合です。