ラスベガスで開催「SHOP TALK」で「D2C」モデルに注目
株式会社いつも.コンサルティング事業部で上席コンサルタントを務めております、高木と申します。 3月18日~23日にラスベガスにて小売業者やブランドから革新的な新興企業の経営層が約300名のスピーカーが情報発信する「SHOP TALK(ショップトーク)」イベントに弊社メンバーが複数参加してきましたので、そこで得た情報や事例を共有し、日本の小売りやECの近未来についても予測したいと思います。
SHOP TALKの登壇者としては、Amazon、Facebook、アリババといった世界のITを牽引する企業や、ウォルマート、ターゲット、ナイキ、コーチなど小売り大手・ブランド企業が名を連ねています。今回はSHOP TALKで発信された事例の中から、アメリカで進む「D2C」モデルをレポートします。
弊社のメイン顧客は、化粧品、アパレル、日用品などのブランドメーカー様です。米国では、ブランドメーカーが直接消費者に販売していくビジネスモデル「D2C」が急成長しているわけですが、SHOPTALKでもD2Cは注目テーマのひとつでした。
今回は、D2Cモデルを実践する企業の中でも、急成長を遂げたコスメブランド「Glossier」を紹介します。
会社プロフィール
- サービス名:Glossier
- URL: https://www.glossier.com
- 本社所在地:米国ニューヨーク
- 商材:化粧品
- 設立年:2014年
- 資金調達額:8,640万ドル
超人気美容ブログから生まれたコスメブランド「Glossier」
SHOPTALKのKeynoteに登場したのは、ニューヨーク発のコスメブランド「Glossier(グロッシエー)」の創業者、Emily Weiss氏です。
Glossierは、2014年ローンチと比較的若いサービスながら急成長を遂げています。43億ドルと言われている米国のコスメ市場に、若いGlossierはどう切り込んでいったのでしょうか。
Glossierが誕生した背景には、創業者のWeiss氏が2010年に立ち上げた、美容ブログ「Into The Gloss」があります。もともと雑誌「Vogue」のスタイルディレクターの元でアシスタントをしていたWeiss氏。モデルやメークアップアーティストといったクールで興味深い女性たちに囲まれているうちに、もっとこうした女性たちのことを知りたい……と思うようになり、それが「Into The Gloss」立ち上げのヒントになりました。美容ブログとしてのスタートでしたが、すぐに人気美容総合サイトになります。