SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECホットトピックス(AD)

コンバージョンの瞬間だけでなく、長く深いつながりを フェリシモがデジタル行動観察で目指すもの

 通販の老舗として知られるフェリシモは、ECの歴史も古く、1995年から開始。デジタルマーケティング施策にも積極的で、データ分析に関しても先進的な取り組みを行ってきた。今回話を聞いたのは、従来のデータ分析とは異なり、ユーザー軸で分析し顧客理解を深めようという取り組みだ。取り組みから約1年ですでに見えてきた成果と、将来に見据えるものとは。

ユーザー軸で分析すると、導線が映像として浮かび上がってくる

 ある特定のユーザーの、デジタル上での一連の行動を観察しようという、従来のデータ分析とは異なる切り口の顧客理解手法。フェリシモがそれを取り入れたのは、社内のデータリソースを統合・分析する部署である、マーケティングコントロールセンター センター長 橋本和也さんの発案によるものだ。

 橋本さんはマーケティングコントロールセンターほか、同社のメイン事業で、月に一度商品が届く『定期便』事業のマーケティングコミュニケーションチーム、顧客とのコミュニケーションを強化するカスタマー・マネジメントグループも統括している。

株式会社フェリシモ
定期便MC統括グループ 統括グループリーダー
兼 MC企画MC統括グループ マーケティングコントロールセンター センター長
兼 カスタマー・マネジメントグループ グループリーダー
橋本和也さん

 「お客様とのコミュニケーションに関して、実施・計画・強化の3つの仕事をしていることになります。そのため、たくさんのビッグデータを見ているのですが、それだけでは肌感覚で理解しづらく、イマジネーションが湧かなかったので、顧客理解を深めるためのプロジェクトを走らせていました。しかし、デジタル上の行動分析は手間がかかり、どうにかならないかと悩んでいました。そんな中、2016年秋くらいに『ユーザグラム』のベータ版のご紹介をいただき、『これでやっと楽ができる』と思いました。個票をできるだけ簡単に見たいという要望が社内から上がっていたこともあり、ユーザグラムを導入しました」

 ユーザグラムは、特定ユーザーの行動を1人ひとり観察する「デジタル行動観察」を業務に組み込み、効率的なPDCAを実現するソフトウェア・ソリューションだ。従来のセッション軸の定量分析とは異なり、ユーザーを軸に一連のデジタル上での行動を追い、何が起きているかを把握するツールである。

 「平均時間、滞在時間といった切り口では、リアルなお客様像がなかなか浮かんでこなかったんです。ユーザグラムを活用することで、お客様導線が映像として浮かびあがってくるようになりました。社員も、自らカタログやウェブを見て実際に購入し、箱を受け取るという行動をとってはいるのですが、ユーザグラムで分析すると、新たな気づきがあります。ユーザー軸で分析し、顧客理解を深めることで、各部署の修正すべき部分の方向性が揃いやすくなり、短期間で対応していくことが可能になったのです」

次のページ
あるいち施策が効くのではなく、「一連の流れ」が必要と気づく

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
ECホットトピックス連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

ECZine編集部です。ネットショップ運営に役立つ情報をお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/5246 2018/02/09 15:21

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング