ハンドメイドで越境EC
ハンドメイド作家なら、自分の作品をできるだけ多くの人に見てもらいたいという気持ちがあるはずです。それが、日本を飛び越え、全世界の人たちに見てもらい、買ってもらえたら素敵ではないでしょうか。
そこで今回は、注目のグローバルハンドメイドマーケット「Etsy(エッツィー)」を取り上げます。
Etsyとは
Etsyは、2005年にアメリカで誕生した「ハンドメイド」「ビンテージ」「クラフト資材」の3カテゴリに特化したマーケットプレイスです。2015年4月にNASDAQに上場、年間の流通総額は約2,600億円となっています。
さまざまな国、言語でローカライズされていて、現在販売ユーザーは160万人、購入ユーザーは2,400万人、販売されている商品は3,500万点を超えています。
Etsyで商品を販売する場合、出店料など初期費用や月額の費用などはかかりません。商品を出品する際、出品手数料として約0.2ドル(約22円)と販売できた場合にかかる取引手数料が3.5%かかります。
セラーハンドブックやコミュニティが充実
Etsyの特徴は、もちろんグローバルに商品を販売できることですが、それ以外にも「セラーハンドブック」と呼ばれるノウハウの提供があります。「写真撮影」や「マーケティング」、「海外発送」などの実務的な内容から、「知的財産」や「成長戦略」まで様々な内容を学ぶことができます。
また「チーム」や「フォーラム」と呼ばれる、コミュニティが活発なことも特徴でしょう。個人でECをはじめるとき、色々相談できるスペースがあることは続けていく上で不可欠です。「Etsy Japan」のコミュニティでは、日々様々なディスカッションが行われています。
今回、Etsy JapanでMarket Lead職にある浅岡範子さんにお話を聞いてきました。
1976年、愛知県生まれ。スタンフォード大学経営大学院卒。Amazon JapanでCD・DVD販売部門の事業部長や音楽配信・映像配信サービスの立ち上げを担当、新規事業や日本と世界をつなぐ仕事にやりがいを感じる。2015年、日本の手仕事の素晴らしさやデザインの魅力を世界に届ける手伝いをしたいとの思いからEtsy に入社。趣味は旅行と着物だが、最近は仕事がらクラフトやDIYにはまっている。