こんにちは、アラタナの遠矢です。前回から自社ECサイトの「集客」シリーズが始まり、まずは「集客する上で理解しておくべきチャネル別の特徴」について書きました。
前回までの復習はこちら
今回は、チャネルのひとつとして紹介した「Paid Search(有料広告)」について、掘り下げてお届けします。
EC事業者がおさえておきたいインターネット広告
ひとえに「Paid Search(有料広告)」といっても、読者の皆さんもご存じのようにさまざまなものがあります。新聞・雑誌・ラジオ・テレビは「マスコミ四媒体」と呼ばれ、それとは別に「インターネット広告」があります。
電通が毎年発表している「日本の広告費」という調査があります。それによると、2015年のインターネット広告費は、1兆1,594億円で前年比110.2%とふたけた成長を遂げました。また、インターネット広告はコントロールしやすく、始めやすいという点から今回は掘り下げてご説明していきたいと思います。
●2015年 日本の広告費/電通
これは、ユーザーの購買モデルとして有名な「AISAS」の心理状況とあわせた一般的な広告媒体の種類です。簡単に各媒体の特徴を紹介します。
リターゲティング広告(Retargeting Ads)
サイトに訪れたことがあるユーザーに対し、バナー等を表示して再訪を促す広告です。サイトに訪れたことがある=購入意欲の高いユーザーである可能性が高いため、購入に結びつきやすいのですが、あまりしつこくすると、かえって敬遠される恐れもあります。ジャンル問わず利用できる媒体のひとつです。
リスティング広告(Keyword Ads)
検索キーワードに応じて広告を出稿するサービスで、Web広告の代名詞のひとつです。ある程度自由にキーワードを選定し、広告を出稿できるため、ジャンル問わず、幅広い事業者に利用されています。
アフィリエイト(affiliate)
ブロガー等に商品紹介等のコンテンツとともにリンクを張ってもらい、サイトへの流入を獲得し、リンク先への遷移を促す広告手法です。リンクを経由してユーザーが商品購入を行うと、リンク元サイトの管理者へ報酬が支払われます。
リピート性の高い商材や、体験レビューなどのコンテンツが求められるジャンル(コスメやサプリメント)の事業者に利用されています。
ソーシャル広告(Social Ads)
最近、注目度・利用ユーザーともに上がってきている媒体です。代表例に、Facebook、Twitter、LINEなどがあげられます。まだまだ購入率の高い媒体ではありませんが、潜在顧客へリーチし認知を増やすという点では有効な媒体になります。
インタレストカテゴリー(Interest Categories)
ディスプレイ広告の一種で、特定のカテゴリー(ジャンル)に興味がある”ユーザー”に対して、各検索エンジンが提携しているサイトのコンテンツなどを閲覧している時に広告を表示します。より広い層へのアプローチが可能となるため、認知を増やしたい広告主におすすめです。
トピックターゲット(Topics Targeting)
こちらも同様に、ディスプレイ広告の一種です。特定のカテゴリー(ジャンル)の“サイト”に対して広告を表示します。より広い層へのアプローチが可能なので、インタレストカテゴリーと同様で、認知層へのアプローチにおすすめの広告形式になります。
このように商材やリーチしたいユーザー層によって、優先順位を定めて展開します。
今回はWeb広告がはじめてでも、比較的ハードルも高くなく、かつ、低予算でも出稿が可能なリスティング広告について、少し掘り下げて説明します。