無料ショッピングカート「BASE」が3周年、軌跡とこれから
今回は誰でも簡単にネットショップを「無料」で開設できる「BASE(ベイス)」について書きたいと思います。BASEは、昨年12月でちょうどサービス開始から3周年を迎えました。今までの軌跡とこれからの展開を、BASE株式会社の鶴岡社長にインタビューしてきました。
サービス開始3年を振り返って
(BASE鶴岡社長、以下同)サービス開始から、「誰でも簡単に」ネットショップをはじめることができるサービスを心掛けてきました。現在では、20万店舗を超えるお客様に利用されていて、当初の想定よりも多い方にご利用いただいています。
今までは全社一丸となって、「誰でも簡単に」できるサービス作りに取り組んできました。今後は、そのオープンして頂いた店舗が、どうやったら売れるのかというところに取り組んでいきたいと考えています。1月4日に発表させていただいたメルカリ社との資本提携もその一環で、売れる仕組み作りを今後2〜3年で作っていければと思っています。
モールの側面としてのBASE
店舗数も20万店舗を超えて、楽天やAmazonとは違う商品を販売される店舗様も多くなってきています。売れる仕組み作りの一環として、アプリを使ったモールや、BASE Mag.といったブログメディアで商品を紹介しています。
無料が当たり前の時代へ
インターネットサービスが次々と無料で発表されている中で、ネットショップが有料という時代は終わると考えています。無料が当たり前、さらにそこで商品が売れるというところまでBASEをもっていきたいと思います。
スマートフォンを中心としたモバイルコマースはさらに加速していくと思いますし、楽天やAmazonはPCを中心とした時代から展開されていたサービスですので、メルカリのようにスマートフォン、アプリといった新しいジャンルを、私たちとしてはCtoC、スモールBtoCといった領域で確立したいと考えています。
出品されている商品やジャンル
本当にさまざまな商品が出品されていて、何か特定のジャンルのものが多いということはありません。逆に、百貨店やデパートといったところで取り扱われている商品は少なくなっていて、こだわりの商品や、手作りのものといった小規模のお店が多くなっています。
他モールやショッピングカート事業者と同様で商品点数、ボリュームとすると雑貨やファッション小物が多いというくらいでしょうか。
煎餅ブラザース
煎餅屋の兄弟がおしゃれなパッケージや、斬新なフレーバーで新感覚のお煎餅を提案する、「煎餅ブラザース」のサイトもBASEを利用して運営しています。
Minimal
Minimalは今大人気のbean to bar chocolate(豆の状態から板チョコレートにするまでの工程を行うこと)で、都内に実店舗があります。ネットショップも販売から数分で完売する人気を集めているショップです。
コンセプトを重視し、リアルとウェブ両方を運営されるショップが増えているようです。オンラインとオフラインを隔てることなくショップ運営を考えられる方が増えている、そういう流れかもしれません。