本質的ノウハウの探しかた:現成功者に見る3つの共通点
オムニチャンネルに越境EC? モバイルフレンドリーのブラッシュアップが先決? いや、LINEとFBを改めて徹底的に研究したほうが……。
昨今においても、テーマが尽きないネット業界ですが、もしも相当規模の資金と人員を投入して、いまから、「ビッグ・ウェブ・ビジネス」を狙うとするならば、どのような設計図を描けばよいでしょうか。
ショッピングの楽天あるいはAmazon、レシピのクックパッド、ポータルのヤフー、ほかにもゲームや予約系など、さまざま業種&形態のビッグ・ウェブ・ビジネスがあります。
今現在、一定規模に達している成功者が、サイトを立ち上げた段階から詳しい設計図を描いていたのか、環境と時流と幸運に恵まれて、気がついたら今の規模に達していたのかは定かではありませんが(笑)、まずは、先輩成功者達の共通点を業種や時期を問わず考察してみることが必要です。
この「うまくいった先輩たち」の共通点探しは、ECサイトの売上&利益UPの「新たなヒント」を見つけ続ける上でも、たいへん重要な視点になります。
ある特定の業種の、ひとつのサイトの、ひとつの成功事例や手法を鵜呑みにしてこれをマネするだけでは、賞味期限の短い流行りのテクニックと、さまざまな業種や規模のサイトにおいても、長期的にその効果が期待できる再現性のある「本質的な視点やノウハウ」を見分けることができません。
その結果、流行に振り回されることとなります。ネット業界はたいへん早いスピードで変化し続けています。相当の神経を使っていても、もはやひとりだけではその変化や情報を追い切れないところに達しているのではないでしょうか。したがって流行に振り回されないためにも、本質的なノウハウを見極める視点を養ってゆく必要があります。
では、本質的なノウハウとはどのようなものでしょうか。筆者は「業種や時代を超えて」「再現性が高く、かつ複数回作用した」「成功への黄金律」であると考えています。そして、これらは「先輩成功者の共通点」の中に見つけられる可能性があるのではないでしょうか。
先輩成功者の共通点であれば、なぜ効果が上がるのかの理由が理論的に説明できないことであっても、まずは試しに実践してみるべきであると思っています。
わかりやすい例を挙げますね。
仮に、「お客様の顔が見えにくいウェブビジネスだからこそ、お客様への感謝の気持ちを忘れないように、社員全員で大きな声で『ありがとうございます』と言うことを日課にしている」のが先輩成功者の共通点であれば、早速これをマネしてみるべきかもしれないのです。
それでは、本質的なノウハウを探るべく、現在のビッグ・ウェブ・ビジネスの共通点を考えてみたいと思います。
筆者が思うに、
- プラットフォーム型のビジネスになっている
- ある段階から、「好循環」が始まり、規模の拡大が加速している
- クチコミand/orバイラルマーケティングの要素を持っている
この3つの条件をそろえることが、ビッグ・ウェブ・ビジネスの共通点になっているかと思います。
それぞれの条件について、詳しく見ていきましょう。