2030年までに売上4,000億円へ 目標実現に向けて必要な物流の再編とは?
茨城県常総市に位置するグループ最大級の物流センター(常総DC)自動化を発表した、アダストリアと同社子会社のアダストリア・ロジスティクス。「LOWRYS FARM」など、9ブランドの商品を約800店舗に向けて出荷している同センターは、自動化技術を導入後、2025年6月に稼働を開始したばかりだ。

2025年7月末時点で、入荷プロセスでは1時間あたりの対応数が40%増加、1日の最大作業点数は60%向上。さらに出荷プロセスでも、それぞれ60%増加、40%向上と成果が出ている。今回のプロジェクトを手掛けたアダストリアのロジスティクス本部/マネジャーである木村将紀氏によれば、大規模な自動化にもかかわらず、稼働開始後に大きなトラブルは発生していないという。
アダストリアグループが物流センターのDXを進める背景には、プラットフォーム化の推進がある。以前より展開してきた自社ECサイト「and ST(旧 .st)」は、2022年より他社も出品できるようオープン化が進められてきた。同グループは、その動きを今後さらに強める考えを示している。2030年までに連結売上高は4,000億円、GMV1,000億円を目標に掲げた。
その軸となるのが、まさにand STだ。しかし、他社も含めた複数の商品をどう配送するのかは大きな課題といえる。また、商品ラインアップが拡充されたことでプラットフォーム全体の売上が上がれば上がるほど、物流の負担増加、複雑化は避けられない。そんな中、労働人口の減少などによって、深刻な人手不足に陥るのが目に見えている。キャパシティ拡大が不可欠だ。
常総DCは楽天市場なども含めた店舗向けで、and STの専用物流センターとは異なるが、アダストリアはグループ全体での物流拠点の再編へ踏み切った。同グループが保有する物流拠点は、北関東、兵庫県、福岡県のものをあわせて7ヵ所8拠点。それらを集約し、一拠点を大型化させるという。加えて、自動化を進める方針だ。

その一環が、今回の発表となった。オークラ輸送機、プラスオートメーションと協業し、物流の各フェーズにロボットを導入。人間が行う作業の工数が大幅に削減されている。一体、どのような仕掛けがあるのだろうか。