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2022年12月1日(木)10:00~16:10(予定)

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ECホットトピックス

決済「PAY.JP」でモノの売買の形を変える/ECで全体の経済の底上げを[BASE鶴岡さん×アラタナ濱渦さん対談]


 インスタントカート「BASE」を運営する鶴岡さんと、EC-CUBEのパッケージ「カゴラボ」で大規模ECを支援する濱渦さん。ともに九州男児という縁の深いお2人に、話題になった決済サービスへの参入やメディアコマース、Instagramについて語っていただきました。

BASEの決済サービス参入は、独自ECのIDモンダイが背景に

濱渦(アラタナ) 春から新たに、決済サービスに参入されるというビッグニュースが出ましたね。考えかたはApple Payにも似ていて、決済プラットフォームということですよね。

鶴岡(BASE) そうなんです、「PAY.JP(ペイドットジェーピー)」を始めます。まずは開発者向けのサービスが春に出るんですけど、一番やりたいのは「買い主」の環境を変えること。「売り主」の環境を変えるというのは、この2年間、「BASE」でやってきたので、次は買い主です。

 BASEを通じてオンラインショッピングを見ていて、ショップごとにログインして、左手にクレジットカード持って、右手でぽちぽち入力するみたいな、今の購入スキームがこの先10年間、残るわけないよなというのは、ずっと思っていました。それが大前提で進んでいるので、変わらなかったらどうしようもないですけど(笑)。でも、BASEを始めるときも、もっと簡単にネットショップ作りたい人いるよね、という感じだったので、同じようなノリで始めてみようかなと。

BASE株式会社 代表取締役 鶴岡裕太さん

濱渦(アラタナ) 仕組みとしては、一度BASEで作られているネットショップで購入した人は、IDが残って、他のショップではそれを使って購入できるってことですよね。

鶴岡(BASE) それに加えて、PAY.JPを新たに導入してくれる事業者さんや規模が大きくなったBASEショップさんが、その次に使う「カゴラボ」などのネットショップ構築システムにも過去のデータを引き継げるようメリットを加えて、PAY.JPを次のカートシステムでも使えるように工夫をします。さまざまなところでそのIDが使えるようにしたいと思っています。

 カートと決済が分かれていて、決済の部分が個人と紐づくという設計です。PAY.JPを使ってもらえれば、BASEだけでなく、どのカートを使おうが同一IDで買い物ができるようになるという世界をつくりたいんです。

濱渦(アラタナ) 僕もEC屋やってますけど、入力フォーム見るたびにイラッとしますからね。でも、競合も多い分野です。

鶴岡(BASE) 楽天さんをはじめ、同一IDのサービスをやろうとしているところは多いから、大変そうだなとは思っています。でも、アメリカだと浸透しきった概念でもあるし、日本ではどうなるかなと。そもそも、どうして日本は同一IDもなければ、PayPalも流行らないんだろう。濱渦さんのところは、大規模ECサイトをたくさん構築してらっしゃるから、同一ID、やろうと思えばできたんじゃないですか?

濱渦(アラタナ) まず日本は、金融系ベンチャーがなかったですよね。銀行やクレジットカード会社がそれぞれレガシーに始めて、いまさら統一できなくなっている。加えて、独自ECをやっている方たちって、10年ほど前に楽天市場から始めて、モールから独立したくて始めている。独立心が強いので、他のECとの連携はあり得なかったというのがあります。僕らもチャレンジしようと思わなくはなかったんですけど、ECを知るほど、決済の大変さがわかってくる。そこにApple Payが出てきたから、もうそれでいいかなって(笑)。

鶴岡(BASE) 決済サービスだけだと、ホント儲からないですしね。でも、iPhoneユーザーはいいですけど、Androidユーザーはどうしたらいいんでしょうね。

濱渦(アラタナ) iPhoneユーザーはiPhoneしか使わないし、Androidに変えたとしてもまた4年後くらいに戻ってくるというスパンなので、いいんじゃないかな。AndroidではGoogle Walletのようなものができるでしょうし。

株式会社アラタナ 代表取締役社長 濵渦伸次さん

鶴岡(BASE)それくらいならいいのか。もう1つおかしいなと思うのは、Apple PayもGoogle Walletもクレジットカードありきで話が進んでいること。クレジットカードは、オフラインで個人と個人の与信情報を結びつけるために保持していたと思うんですけど、オンラインならカード以外のところで紐付けられるはずですよね。オフラインの影響を受けているのが、すごく気になる。

 若い世代を見ていると、リアルだと口数が少ないけどTwitterはすごく活発みたいな、ネットとリアル、どちらの人格が本物かわからないような時代になっていくと思うんです。そういう時代にオフラインの仕組みが前提なのはおかしいなと。

濱渦(アラタナ) そういった概念も変わってきているので、参入にはいいタイミングだと思います。決済サービスって、手数料の戦いで、1兆円の流通を作っていくら儲かるんだろうみたいなこと考えますけど、鶴岡さんは、『あったら便利じゃん』でやるから面白い。BASEも、ECサイトを作るサービスがすでにたくさんあった中で始めて、これだけ流行るようになった。PAY.JPもそうなるかもしれない。

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この記事の著者

ECzine編集長 倭田 須美恵(ワダ スミエ)

2013年11月11日、ECzine初代編集部。ならではの視点でECに関する情報をお届けしたいと思います。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/article/detail/1696 2022/06/29 14:25

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