三井倉庫ホールディングスは、東レから三井倉庫が受託する合成樹脂取扱業務において、AI-OCR技術を活用した出荷検品アプリケーションを導入した。包装材にバーコードなど照合用の印字がない製品の検品を効率化し、人的負荷の軽減と精度向上を実現しているとのこと。
従来、目視確認で行っていた包装材の製品コードと出荷指示書との照合業務を、AI-OCRを搭載した携帯端末で実施。出荷製品の包装材に印字されている製品コードやロット番号などを撮影して文字データ化し、WMS(倉庫管理システム)の出荷情報と自動照合する。これにより、検品担当者の作業負荷を軽減。また、検品精度向上と業務効率化が期待される。
加えて、携帯型プリンタによる荷札の即時発行機能により、照合が完了した製品に出荷指示情報を荷札として添付することで、輸配送業者の利便性を向上するとしている。
取り組みの特徴
出荷検品精度の向上
現物表記のフォント違いや印字方法違い(印刷、スタンプなど)へ対応し、照合ミスのリスクを削減する。
出荷検品業務の効率化
目視検品と比較して作業時間を短縮。検品担当者の業務負担を低減する。
検品精度の標準化
担当者間の検品精度のばらつきを解消し、標準化を実現する。
即時の荷札発行による貼付間違い防止
携帯プリンタによって配送荷札をその場で即時発行・貼付し、誤配送リスクを軽減する。