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ECzine Day 2025 June【オンライン+スタジオ観覧型イベント】

2025年6月12日(木)10:00~17:25

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グローバルモールの日本売上は前年比300% K-Beautyを扱うオリーブヤングが日本に注目する理由

 ブランドが、中長期的に売上拡大を目指す上で外せない要素となっているグローバル展開。韓国・ソウル発のヘルス&ビューティー企業 CJ Olive Youngは、韓国国内で膨大な店舗網を有しながら、グローバルモール・プライベートブランドを通して日本をはじめとする世界展開を加速させる注目株といえるだろう。今回は、同社が2024年に日本法人を設立した意図や現在の取り組み、今後のチャネル展開などについてグローバルリテール事業担当 副社長のSehoon Jin氏に話を聞いた。

日本のチャネル展開は模索中 オリーブヤングから見た市場のポテンシャルは?

━━ソウルの街中を訪れると、オリーブヤングの店舗がたくさんあり成長著しい様子を感じます。近年は店舗だけでなく、eコマースにも注力されているとのことですが、それぞれのチャネルで日本人観光客がどれだけ来訪や売上に寄与しているか教えていただけますか?

Jin(Olive Young) オリーブヤングは韓国国内に約1,400店舗を有しており、eコマースの展開と合わせてオムニチャネルを実現している企業です。韓国国内のヘルス&ビューティー企業でこれだけの規模のプラットフォームを有しているのは随一で、独創的な企業だと自負しています。

 パンデミック以降は、旅行客需要が爆発的に増え、世界中の観光客が韓国を訪れた際の必須コースとしてオリーブヤングを組み込んでくれている様子がうかがえます。オリーブヤングに訪れる外国人顧客の中でも、日本人観光客は2番目の多さです。最も多いのは中国人観光客ですが、日本の消費者は当社が展開するグローバルモール「OLIVE YOUNG Global」も多く利用してくれています。日本の消費者に絞った近年の成長率は特に著しく、前年比300%成長を記録しました。

CJ Olive Young Co., Ltd. グローバルリテール事業担当 副社長 Sehoon Jin氏
CJ Olive Young Co., Ltd. グローバルリテール事業担当 副社長 Sehoon Jin氏

━━貴社は、2024年に日本法人 CJ Olive Young Japan株式会社を設立しています。現在、日本法人ではどのような事業を展開しているのでしょうか?

Jin 日本法人では、オリーブヤングが展開する「BIOHEAL BOH」「BRING GREEN」などのプライベートブランドを日本の消費者に広く伝えるため、マーケティング事業を主に展開しています。

 日本にはまだオリーブヤングの実店舗は存在しませんが、まずはプライベートブランドの取扱店舗拡大やポップアップの開催、グローバルモールの展開を通じて、日本の消費者に対する理解を深めたいと考えています。

━━グローバルモールの展開などを通して、既に日本の消費者や市場に対して得た発見があれば教えてください。

Jin 日本の消費者からK-Beautyは非常に人気で、一過性の流行ではなくなりつつあることを体感しています。多くのK-Beautyブランドが日本進出していることからも、その様子がわかるでしょう。ドラッグストアなど、取扱店舗も着々と増えています。

 こうした市場に存在するチャンスを逃さないように、私たちもオフライン・オンラインのチャネルを用意したいと考える一方で、日本には非常に強力なリテーラーが多く存在するのも事実です。オリーブヤングはどうすればその中で競争力を発揮できるのか、今はこの目で市場を見ながら模索しているところです。

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どんなカテゴリーが売れる? 日本人が重視するのは○○○○

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この記事の著者

ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)

立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。2025年4月1日より、ECzine 副編集長を務める。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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