「売るのが難しい」と思うあなたへ ライバルと差がつく二つのポイントを伝授
現代は、SNSやSaaS型のツールの台頭などにより、商売を始めやすい環境が整いつつあります。だからこそ、インターネット上で収益を上げる際に、小手先のハック術や方法論だけでは通用せず、「売るのが難しい環境だ」と感じる方もいるのではないでしょうか。
そんな中で、ライバルと差をつけるために何をすべきか。私は差別化ポイントを「行動量」と「熱意」に置くべきだと考えています。
知識として得た方法論をただ真似して実行するだけでは不十分です。それを「熱意」をもって「徹底的に実行」し、「行動量」を増やしていくことで初めて他者と違った成果につながります。
たとえば、Instagramのフォロワーを増やすための方法論は探せばいくらでも出てきます。しかし、ただその方法論にのっとって投稿をするだけでは「徹底的な行動」としては不十分です。
では、どのレベルまで行えば「徹底的な行動」といえるのか。Instagramの投稿でいえば、毎日効果的な時間帯を検証しながら投稿し、投稿に寄せられたコメントへの返信やダイレクトメッセージを通じてフォロワーと積極的にコミュニケーションを行い、データを分析して改善を繰り返す。このサイクルを何度も回していくのが「徹底的な行動」です。文字にすると当たり前に見えますが、これをきちんとこなせていない人を僕は多く見てきました。だからこそ、できれば差別化につながります。
根性論≠非効率 適切な努力が導く「成長と成功」
知識をつけるのはもちろん大事なことです。ただし、目標達成や成果につなげるには他の人と横並びで知識をつけて満足するだけではいけません。
「客観的評価」と「徹底的な行動」を実践に移すには、根性が必要です。なぜなら、そこにはプラス・マイナスどちらの要素も含む「自身の立ち位置の把握」と「理想との距離の差」、そのギャップを埋めるための「行動の精査」に加え、量と質どちらも備えた実際の「行動」が欠かせないからです。これらすべてを増やすのが「適切な努力」であり、続けた先に待っているのが目標の達成や成果だといえます。
加えてもう一つ、大事なことをお伝えします。「客観的評価」は最初に一度行って終わりではありません。特に自己分析は、定期的に行うようにしましょう。僕は、最低でも1ヵ月に1回は行うように勧めています。なぜなら、過去の自分の客観的評価が本当に「客観的評価」になっていたのか見つめ直すのも「徹底的な行動」においては大切だからです。
その際には、数値的な分析・評価だけでなく、自分の「熱意」や「モチベーション」が目標に対して適正だったかも含めて客観視してみてください。得られた成果に対し、自分の感情やモチベーションの変化も含めて、改善の余地がどれだけあるのか振り返るのが重要です。こうすることで、次のステップへの道筋が見えてきます。
「根性論」と聞くと、ただひたすらに何かに向けて突き進む非効率的なイメージがあるかもしれませんが、本連載でお伝えしている「根性論」は、成果を最大化させるために必要な鍛錬だといえます。ここまで紹介してきた「客観的評価」と「徹底的な行動」を反復すれば、着実に目標に近づけるはずです。
続けるのは大変かもしれませんが、今はハックだけではなんとかならない、コミュニケーションも含めた多くの実践が求められる時代です。周りと差をつけるためにも、ぜひ今日から行動に移してみてください。