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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

現代のEC担当者に必要なメンタリティーとロジカル思考

コミュニケーションには根性が必要? “ちょっと残念”なEC運営者の共通点をミウラタクヤ氏が伝授

 生活環境や働き方が変わり、今や単なる「根性論」は古い価値観の押しつけともいえるでしょう。しかし、EC運営をしていると、売上の壁を越えるため、変わりゆく環境に適応するために強い意志をもって行動・決断をしたり、場合によっては痛みをともないつつ前進したりと、踏ん張らなければならないタイミングが訪れることもあります。本連載では、「ひとりEC」に取り組む中でこうした体験もしてきたミウラタクヤ商店 三浦卓也氏が、「現代のEC担当者に必要なメンタリティーとロジカル思考」を語ります。第2回のテーマは「コミュニケーションに根性を出す」についてです。

前回の記事はこちら

EC戦国時代だからこそ、“正しく”根性を見せよう

 ひとりECで「ミウラタクヤ商店」を運営しつつ、「ひとりEC研究所」というオンラインサロンを運営している三浦です。現在、サロンには280人参加してくれています(あとちょっとで300人!)。

 前回の記事で、僕は「インターネットビジネスでもテクニック論だけでは売れないから、根性を見せるべき。これからのECサイトは、泥臭く売上を取りにいかなければ売れなくなる。だから売れる方法を模索しすぎるな。ガッツを見せろ」という話をさせていただきました。

 繰り返しになりますが、これからのEC運営は今まで以上に厳しい戦国時代に入ります。そのため、「生き残るためにはなりふり構えない状況」になっていくでしょう。

 そんな中、立ち向かうプレーヤーは全員必死に売上を得ようとします。そんな時代に「方法論」を知っていても、それだけで売れるはずはありません。簡単なハックでやり過ごせる期間はもう終わったのです。

 だからこそ、マインドとして不可欠になるのが根性論である。もし、その意味合いを理解せずに「根性論なんて古臭い」といっているのであれば、商売は頭打ちしてしまうでしょう……というのが、前回の記事で伝えたかったことでした。

 今回の記事ではそこからさらに深掘りし、「根性を出す方向性はどこか」という話をしたいと思います。

「施策が空回りしている」と思ったら何を振り返るべきか

 ひとりECをやりながら他のEC運営者の話を聞く中で、「ちょっと残念な運用をしている人」に共通している項目があります。

 何が「ちょっと残念」なのかというと、「お客様に選ばれている理由がわかっていない」のです。インターネットで商売をしていると忘れがちですが、スマートフォンやパソコンの画面の向こうには、お客様(=人間)がいます。

 人間には感情があり、何か行動を起こす際には必ず「何かしらの理由」をもって動いています。「ちょっと残念」な運用をしている人は、それを理解しておらず、コミュニケーションや施策にも落とし込めていないなと思うのです。

 たとえば、

  • 商品を購入してくれた理由
  • 問い合わせをしてくれた理由
  • SNSをフォローしてくれた理由

といったように、行動一つひとつの理由にフォーカスすると、お客様のニーズが見えてきます。ヒントが詰まっているにもかかわらず、「なぜ選ばれているのかわからない」「なんとなく売れている」という状況は、お客様に対する解像度が低いままなので良くありません。たとえ今は売れていたとしても、顧客理解ができていないがゆえに売れない状態が、遅かれ早かれ訪れるでしょう。

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この記事の著者

ミウラタクヤ商店 三浦卓也(ミウラタクヤ)

 バターコーヒーのお店「ミウラタクヤ商店」の店主。「ひとりのEC運営でどれだけ成長できるか?」にこだわりお店を運営。EC運営において一番大事にしてるのは「お客様への接客」。広告・SNS運用が得意。 2019年Shopifyに出会い導入開始し、半年間で売上250%成長を達成。Shopifyの圧倒的な機能性の高...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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