ファミリーマート店舗内(一部地域除く)のデジタルサイネージメディア「FamilyMartVision」を運営しているゲート・ワンは、データ・ワンと共同で、FamilyMartVisionでの広告接触がファミリーマート以外の販売チャネル(スーパーマーケット、ドラックストア、GMSなど)での購買行動に与える影響について検証した。その結果、FamilyMartVisionの広告が他販売チャネルでも購買を促進する効果があると確認された。
他販売チャネル購買貢献検証とは
データ・ワンが保有するファミリーマートでの購買情報から、FamilyMartVisionの接触者情報を導き出し、リサーチ・アンド・イノベーションが提供する「CODE」の買いログ(レシートデータ)と統合分析。これにより、接触者と非接触者ごとの他チャネルでの購買貢献を検証する。FamilyMartVisionと普段の買い物データ、それぞれの接触実態を、実際の購買ログから分析できる。
CODEとは
レシートと購入商品のバーコードをスキャンすることで、各種提携ポイントに交換可能なポイントが当たるスマートフォンアプリ。異なる流通チャネルでの購買データを集約し、それを基に販促やリサーチを行う企業向けサービスを提供している。
検証の背景
FamilyMartVisionは、全国のファミリーマート約1万店舗(2024年8月末時点)に設置されているリテールサイネージネットワーク。1週間でのべ6,400万人にリーチできる規模に成長しており、それが他販売チャネルにおける購買行動にも影響を与えている可能性から、今回の検証に至ったとのこと。
検証概要
飲料商品AのFamilyMartVision広告の放映時間帯にファミリーマートに来店した顧客を「広告接触者」と定義し、買いログを利用して複数の販売チャネルでの購買を検証した。
- 検証方法:ファミペイ会員・dポイントクラブ会員と買いログの購買情報を統合検証
- 検証対象者:ファミペイ会員またはdポイントクラブ会員のIDを持つFamilyMartVision広告接触者
- 検証対象・期間:飲料カテゴリー ブランドA
- FamilyMartVision広告放映期間:2024年前半期のうち2週間
- 購買率計測期間:合計8週間(キャンペーン開始までの4週間と開始後の4週間)
検証結果
広告接触者は、ファミリーマート内だけでなく、他の販売チャネルでも購買率が向上。特にスーパーマーケットでは、ファミリーマートに次いで高い購買率のリフト(購買促進効果)が確認された。
広告非接触者と比較しても、広告接触者の方が他販売チャネル全体で高い購買率のリフトを示しており、これはファミリーマート以外のチャネルでも影響を与えていた。