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昨年同時期より約10日短かった「超PayPay祭」
2024年7月1日~22日の早朝まで行われた、Yahoo!ショッピングの「超PayPay祭」。20日からのグランドフィナーレでは、最大23.5%のポイント還元、最大70%オフの限定セールが開催された。
昨年の同時期に行われた際は、7月1日からの1ヵ月間がセール対象期間で、グランドフィナーレも3日間設けられていた。今年のほうが約10日短いため、羽田野氏は「出店者の売上が昨年よりも下がるのではないかと懸念していた」と話す。しかし、蓋を開けてみると、いつも.が支援している出店者の中には過去最高売上を叩き出したケースも多数あったという。期間が短かったにもかかわらず、なぜ売上が伸びたのだろうか。
「昨年と大きく異なるのが、LYPプレミアムの存在です。LINEヤフーでは2024年1月~3月の間、『LYPプレミアム会員なら日曜さらに+4%』キャンペーンなど、LYPプレミアムの会員登録を促すプロモーション活動に注力していました。これにより会員数が伸び、セールに参加する顧客の母数が増えたのでしょう。実際に、出店者からは新規顧客による売上が特に伸びているとの声が上がっています」
前回も、羽田野氏はYahoo!ショッピングにおける新規顧客数の伸びに言及した。大型セールを前に、様々な種まきをしてきたLINEヤフー。それが実を結び、徐々に出店者の結果に反映され始めている。中でも、羽田野氏がLYPプレミアムと併せて注目するのが、検索結果のアルゴリズムの変更だ。
「現在、Yahoo!ショッピングには物流の設定を示すラベルとして『優良配送』と『翌日優良配送』の2種類が存在します。そのうち、前者が検索結果で明らかに上位に表示されるようになりました。ただし、午前中は翌日優良配送のほうが上位に表示される仕組みとなっています。
Yahoo!ショッピングは、頻繁に検索結果のアルゴリズムを変更しているようです。同プラットフォームが、商品の探しやすさといった機能を強化している証拠でしょう。出店者は物流体制を整えるなど、プラットフォームが強化しているポイントに合わせることで、売上がさらに伸びるはずです」