ゴリラクリニックのEC事例は店販から販路開拓する道しるべとなるか？価格競争にのまれない裏の戦略を探る

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ジム・美容室・クリニック・喫茶店　店舗×ECサイト運営が好調な事業者一覧

　本連載では、これまで4回にわたって店舗ビジネスとECビジネスをかけあわせて売上を最大化する方法をお伝えしてきました。最終回となる第5回は、実際に店舗がもつ力を活用してEC展開を成功させている事例をご紹介します。

　まずは、店舗×ECサイト運営で相乗効果を生んでいる事業者の一例を図にまとめました。

　店舗ビジネスは、商圏や店舗のサイズ、スタッフの人数などに応じて生み出せる売上の上限が存在しますが、ECサイトは在庫があるかぎり売上を伸ばすことが可能です。

　この点に着目し、店舗を展開する企業から「ECサイトを売上の主軸に据えたい」と相談をいただくこともありますが、店舗とECサイトは連動して成長させると良いでしょう。そのため、EC売上を伸ばすにしても、店舗を拡大し続けることをお勧めしています。

　店舗×ECサイト運営を行う良さは、店舗にいる顧客や会員に対して利便性を提供する形で商品販売の機会を増やせる点にあります。ECサイトだけで事業を支えられるほどの売上を立てようとすると、こうした従来のやり方を捨てて、eコマースに特化した戦い方をしなければなりません。

　ECサイト単独で戦う＝CPA（顧客獲得単価）が高騰する波の中にあえて入ることと同義です。そういった波にのまれてしまっても良いものか、よく考えてみてください。