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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECホットトピックス(AD)

ドレスレンタルEC「アンドユー」が語る 結婚式参列者の体験を向上させる顧客提案とサイトづくりとは?

SEO対策とコンテンツ強化で力を蓄えたコロナ禍

黒河 サービスローンチから1年も経たないうちにコロナ禍が訪れましたが、「ANDYOU DRESSING ROOM」のビジネスにはどのような影響がありましたか?

松田 イベント開催自粛が呼びかけられた2020年3月以降、ノバレーゼグループ全体で結婚式のキャンセルが相次ぎ、「ANDYOU DRESSING ROOM」の受注件数もほぼゼロとなりました。当社に限らず、ブライダル業界全体が大打撃を受けましたが、サービスローンチから1年足らずというタイミングもあり、私は「もうやめたほうがいいのかな」とまで思いました。

 ところが、ノバレーゼの役員が「サービスとして価値があるから、なんとか踏ん張ってほしい」と励ましの声をかけてくれたのです。この言葉で、私も発想を切り替えられました。ノバレーゼグループ全体で「苦しいときはいつか終わる」と励まし合い、できることをやろうと奮闘していましたが、怒涛すぎてこの時期の記憶はあまり鮮明でないのが正直なところです。

 コロナ禍が長引くにつれ私が恐れていたのは、結婚式に対する価値観が変わってしまうことです。「結婚式なんてやらなくていいよね」と思われてしまったら、業界全体が立ち行かなくなってしまいます。しかし半年ほど業界の様子を見ていると、結婚式を予定していた方の多くは、「中止」ではなく「延期」の選択肢を望んでいることがわかってきました。この動きを見て、私も「アフターコロナに向けて今できることをやろう」とより前向きになれました。実際に今は特需といえる勢いで結婚式の件数が増えており、価値観の変容が起きなくてよかったと思っています。

黒河 結婚式が行われず、需要がほぼゼロとなった時期はどのような取り組みを行っていましたか?

松田 サイト内のコンテンツ強化やSNSでの発信に注力しました。SEO対策として1日で3記事制作したり、既存素材を使ってInstagramに投稿するクリエイティブを制作したり、商品の付加価値を高めることに重きを置いて、ひたすら手を動かし続けました。会社が続いているからこそいえることですが、サービスローンチから1年ずっと走り続けてきたので、少し立ち止まって自社サイトや他社のサービスを俯瞰する良い機会になったと思います。

新サービスとレンタル×販売のクロスセル強化に期待

黒河 コロナ禍初期はレンタル業界全体が厳しい状況でしたが、アウトドア需要の伸びからキャンプ用品のレンタルサービスが好調な兆しを見せたり、新たなサービス展開を行い、事業の柱を増やしたりといったケースも見えていますね。

松田 当社もコロナ禍を機に結婚相談所と提携し、婚活用の衣装レンタルサービスを始めています。同サービスの運用を考える際にも「aishipRENTAL」の機能が役に立ちました。

 同サービスは開始当初、私が手動で在庫管理と商品提案をしていました。参列者向けサービスとの在庫統合が難しかったことが理由ですが、件数が増えてくるにつれ、システムの力に頼るべきだと考えました。決済と配送はサービスの仕様上実装する必要がなく、在庫状況を踏まえた予約機能さえあれば良いという状況だったのですが、なかなか良い方法が見つからず黒河さんに相談したところ、「aishipRENTAL」で効率的に運用する方法を教えてもらえたのが印象的です。想定されていない使い方でも実現に向けて一緒に考えてくれ、非常にありがたく感じました。

黒河 当社としても、「aishipRENTAL」の新たな使い方を見出せ、印象的な案件でした。絶えず挑戦を続けている松田さんですが、今後の「ANDYOU DRESSING ROOM」で注力したい領域や施策展開があれば教えてください。

松田 目下の目標は、商品の幅を広げることです。今は20代から30代の女性向けドレスを主にご用意していますが、親御さん世代や和装、キッズ、マタニティなど、レンタル需要のある領域はまだまだあると思っています。

 「メンズを取り揃えてほしい」というお声をいただくこともありますが、男性はスーツを既にお持ちの方も多く、どのようなラインアップであればレンタル需要を創出できるのか、まだまだ検討段階です。女性向けのアプローチは、レンタル・販売双方に対応可能な「aishipRENTAL」の特長を活かし、ドレスに合う小物類を提案するなど参列者に寄り添いながらクロスセルの施策にも取り組んでいきたいですね。

黒河 ここは、当社もまだまだ支援できるポイントがあると考えています。たとえば、希望するドレスと同じ日程で予約できるレンタルアクセサリーやバッグを提案できれば、より使い勝手が良くなりますよね。こうした機能の開発も、現在進行系で実施しています。また、表示速度の改善に向けたCMSの刷新も予定しています。

 「aishipRENTAL」は、システムにものすごく明るいレベルでなくても、最新のECトレンドを踏まえた機能実装やセキュリティ対策が実現できます。スピード感を持ってレンタル事業を始めたい方は、ぜひこうしたASPカートの良さを活かしていただければと思います。当社では、一から事業を立ち上げる方に対してもプロの担当者がしっかりとサポートいたします。

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この記事の著者

加納由希絵(カノウ ユキエ)

 フリーランスのライター、校正者。地方紙の経済記者、ビジネス系ニュースサイトの記者・編集者を経て独立。主な領域はビジネス系。特に関心があるのは地域ビジネス、まちづくりなど。著書に『奇跡は段ボールの中に ~岐阜・柳ケ瀬で生まれたゆるキャラ「やなな」の物語~』(中部経済新聞社×ZENSHIN)がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社ロックウェーブ

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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