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ECzine Day 2024 Spring

2024年3月14日(木)10:00~16:20(予定)

次なる顧客体験へ 大手企業の目線

予約販売キャンペーンで売上4.5億のベイクルーズ 副社長野田氏が需要予測で目指すアパレル業界構造改革


 「JOURNAL STANDARD」「IÉNA」「EDIFICE」などのブランド・セレクトショップを複数展開し、顧客から熱い支持を獲得するベイクルーズ。自社ECも好調で、昨年度の売上は年間500億円を超えるなど成長を続けている。そんな同社は、2021年8月に秋冬シーズン新作商品の予約販売キャンペーンを12日間に渡り実施。450点の商品を出品し、約4.5億円の売上を記録した。在庫適正化のほか、アパレル業界全体の慣習改善にも影響したという同取り組み。取り組み開始に至る経緯や意義、顧客の反応などの成果に加え、それらを踏まえて今後ベイクルーズが目指す未来図について、同社の上席取締役副社長を務める野田晋作氏に話を聞いた。

予約販売に注力するベイクルーズ 副社長自らDXを統括する理由とは 

 2021年8月、ベイクルーズは自社EC「BAYCREW'S STORE」内に、12日間限定の特設サイト「PRE ORDER 10%OFF Campaign」を開設した。同サイトは「JOURNAL STANDARD」や「IÉNA」など、31ブランド450点を超える今秋冬の新作商品が一覧でき、事前に予約すれば10%オフで購入できるというものだ。同サイト開設の経緯について、同社のDX推進を統括する野田氏は次のように語る。

「PRE ORDER 10%OFF Campaignは『欲しいを先取り』をテーマにしており、事前に予約したお客様が『欲しい商品』を確実に10%オフで入手できる予約販売サイトです。これまでEC・店舗に共通して『欲しい商品が買えなかった』というお客様の声もよく耳にしていました。そうした機会ロスを減らすとともに、当社としても先行予約の数量データから事前に需要予測を行い、在庫適正化やシーズン中の正価格販売を図る狙いがありました」

 BAYCREW'S STOREの立ち上げにもかかわり、同社の飲食事業の主軸となっている「J.S. BURGERS CAFE」など数々の新規事業を立ち上げてきた野田氏。ベイクルーズの上席取締役副社長を務める同氏は、2020年9月にEC運営の統括責任者に就任。さらに2021年9月より複数の部門を統合し、DX統括として組織を刷新した。その経緯について「ECだけでなく全社的に遅れているDXをドラスティックに推進していくため」と話す。

「アパレル業界は一般にDXが遅れていると言われることもありますが、当社も紙の企画書やFAXのやり取りなど、アナログの部分が多く残っています。業務フローはもちろん、『今まではこうだったから』という考えかたも含めて刷新し、部門を跨いで全社的なDXを進めようとすると、ある程度の権限を持って包括的に推進する必要があります。また、私たちの事業には社外も含めたサプライチェーンが重要となるため、DX推進には取引先の協力が不可欠です。そうした社内外においてプレゼンスを発揮し、迅速な交渉や意思決定を行うために、私がDX推進の統括責任者となりました」

株式会社ベイクルーズ 上席取締役副社長 野田晋作氏

 そんな野田氏にとってECはDXの一部であり、ともに推進していくべきものだと言う。顧客の利便性を追求すべく購買の場をデジタルに移したのがEC。その購買体験をより良いものにするために、現在あらゆる業務フローや販売の仕組みを再構築している。今回の予約販売への取り組みもそのひとつだ。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

ECzine編集部 髙橋 希望(タカハシノゾム)

革靴販売に約7年間従事後、2021年よりECzineの編集者を務めています。コマースの現場で感じたことを活かしつつ、ECに関するさまざまな情報をお届けしていきます。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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