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小手先のテクニックよりも ビジネスそのものをソーシャル化へ

定点観測06 動画
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 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。H&Wの橋爪さんに、動画について聞きました。※本記事は、2018年12月25日刊行の『季刊ECzine vol.07』に掲載したものです。

ビジネスのソーシャル化 2019年は意外な業種で動画も

 2018年を振り返ると、SNSに動画コンテンツが流れてくることに違和感を覚えず、当たり前になってきたと感じる。橋爪さんはそれだけでなく、ビジネスそのもののソーシャル化が進んだと言う。

「従来は、商品開発部が新商品を作り、客体化された消費者に興味を持たせ、購入させるという一方通行のやりかたでした。しかし、SNSによってそれが響かなくなっているので、従来のやりかたのまま、単にコミュニケーションに動画を取り入れるだけでは、Instagramに投稿しようが、人気のライバーに依頼しようが、期待しているような反響は得られないと思います」

 ここのところInstagramのアップデートが続き、ほかにもライブ動画サービスが続々登場、「こうできたら」と思っていたことが機能的には可能になってきている。ステマなどの課題はあるものの、インフルエンサーもプラットフォームも信頼性をより重要視しており、ユーザーも見破るようになってきていることから、節度は保たれ、健全な場になっていくだろうと橋爪さん。そうした小手先のテクニックよりも、投稿するコンテンツの背景にあるストーリーが重要になっていくと言う。

「生活者に寄り添い、その商品によって自分の生活がどうなるのかというストーリーを伝えることで、共感を得られ、ファンが増え、クチコミが広がっていきます。とくにアテンションの領域においては、その商品がどういうものなのか、一瞬で伝えられなくてはいけない。そのためには、商品開発の段階からSNSで生活者を巻き込んでいく必要があるのです」

 2019年は、企業の動画活用がますます進んでいくだろうと橋爪さんは見る。その一端として、コンサルティングファームから、中小企業に動画の活用を勧めたいので相談にのってほしいという連絡が相次いだそうだ。

「コンサルティングファームは、何か目に見えるモノを納品するわけでなく、コンサルティングそのものを提供していますよね。だから、ストーリーを伝えることの重要性がよくわかるのだと思います。社内では『この業界から来たか』と意外性をおもしろがっていました。2019年は、このように意外な業種の企業も動画活用を行っていくと思います」


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連載:季刊ECzine vol.07 定点観測

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