オークネットは、2021年9月1日にグランブーケ大多喜の全株式を取得、同日オークネットAG代表取締役社長の尾崎進がグランブーケ大多喜の代表取締役に就任し、10月から本格的に生産と流通を一体化した情報流通を開始する。
ICTを活用した「植物工場」では、施設全体の温度や湿度、LEDを用いた光度などを24時間体制で計測・管理することで、成長に適した温湿度、光度を調整し成長促進・品質保持を行っている。 こうした胡蝶蘭生産で実績のあるICTを活用した「植物工場」の取得により、オークネットAGですでに展開しているインターネット花市場「ba*net」で需給バランスを反映した効率の良い情報流通を実現推進することが可能となる。
インターネット花市場「ba*net(バネット)」とは
独自の情報流通システムを活用することで完全な商物分離を実現し、鮮度を保ったまま店頭まで届ける 100%在宅仕入れを実現した花市場。 場所を選ばずに仕入れが行えることで、全国各地から買参者が参加。 現在では出荷者・団体は3,300社超、花の仕入れを行う買参者は1,200社を超える。
オークネットは1985年に世界初のリアルタイム中古車オンラインオークションを開始し、中古デジタル機器、中古バイク、ブランド品、花き、中古医療機器など多種多様な領域へと拡張し、サステナビリティに配慮した情報流通事業を展開してきた。 サステナビリティポリシーとして「価値あるモノを、地球規模で循環させる~Circulation Engine.(サーキュレーションエンジン)」を制定し、あらゆる「価値あるモノ」を「必要な人のもと」へ循環させる“循環型流通”の構築に取り組んでいる。
また、オークネットは100%子会社であるオークネット・アグリビジネスを通じてアグリ流通事業を展開しており、完全リモート仕入を実現した日本で唯一のインターネット花市場を運営している。
グランブーケ大多喜は、千葉県大多喜町の協力を得て、ICTを活用して、胡蝶蘭を効率よく栽培する「植物工場」を2016年に設立、ICTによって生産管理された胡蝶蘭は、1.5ヘクタールの生産施設において年間を通じて安定的な品質および供給を実現し、さらに都内近郊という好立地を活かして中央卸売市場への供給を中心に年間約50,000鉢の胡蝶蘭を生産・出荷している。
オークネットは、オークネットAGが有する流通ノウハウとICTを活用した生産技術の理解に努め、生産から販売まで流通最適化の実現により、花き業界の持続可能な発展に貢献する考え。