Mobility Technologies(以下、MoT)は、タクシーデリバリー専用アプリ「GO Dine(ゴーダイン)」を都内一部エリアよりスタートした。星付き有名店をはじめ、各方面から高い評価を得ている銘店の商品をタクシー乗務員が玄関まで配送を行う。
現在、全国のタクシー事業者はコロナ禍以前に比べて営業収入の減少が続いている。飲食店も営業時間短縮措置を行わざるを得ない状況にあり、両業界ともに依然として厳しい状況下にあるといえる。
一方、タクシー事業者が有償にて飲食店の飲料・食料を運ぶことが可能となる有償貨物運送が2020年4月よりスタート。これにより、各地でタクシーによるフードデリバリーが行われているが、設備や技術への先行投資が厳しいなかで始まった新たな取り組みのため、飲食店やタクシー事業者側のオペレーションが複雑で、通常の利用客の輸送や食品のデリバリーに比べて人手が必要となるという課題があった。
MoTは、タクシーアプリ「GO」の提供をはじめ、タクシー車内の決済機能付きデジタルサイネージの開発・運営などを手がけ、タクシー事業のデジタルトランスフォーメーションを起点に日本のモビリティ産業をアップデートしている。今回、これまでのタクシーアプリの運営で培ったマッチング技術や、タクシー乗務員の業務効率改善を支えるIoT活用などの知見から、タクシーデリバリー専用アプリを開発した。
同アプリは、タクシーデリバリーに特化したアプリ。タクシーだからこそ運ぶことができる、高クオリティな飲食店・メニューを揃えており、注文から決済までをアプリ内で完結することが可能。これまでは電話注文やブラウザからの注文が主流となっていたタクシーデリバリーだが、アプリ化することにより、ユーザーの注文ハードルを下げ、店舗・タクシーへの送客を後押しする。また、タクシー事業者・飲食店ともに負担となっていたオペレーション部分が省人化され、負担が軽減されることにより、双方のフードデリバリーへの取り組みのハードルを下げる。
同サービスは都内一部エリアよりスタートし、今後エリアや店舗の拡大などサービス拡大を行い、タクシーフードデリバリーの活性化を進めていく。
- 配送対応エリア:東京都千代田区/中央区/港区/新宿区/文京区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区 ※2021年5月19日現在
- 配送事業者:日本交通のタクシー車両約1,000台
- 配送料金:最低2,000円から、店舗から配送先の距離に応じて算出(時間帯などにより一部変動)
- 対応店舗:東京都千代田区/中央区/港区/新宿区/渋谷区の店舗57店 ※2021年5月19日現在
- 対応決済:Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners Club