スクロール360は、EC・通販事業者のマーケティング支援として、通販特化型のマーケティングオートメーションツール「スクロールMA(スクロールエムエー)」の提供を開始。CRMによる顧客との関係強化および新規顧客獲得の効率化など、EC・通販事業者のマーケティング領域の課題解決を支援する。
これにより、EC・通販事業者における顧客との関係性強化などのフロント部分から、物流代行、受注代行などのバックオフィス業務の効率化まで、トータルでサポートするためのサービスメニューをより一層強化することができるという。
これまでのMAツールはEC・通販事業に特化したものが少なく、ツールを導入したものの使いにくい、物流との連動性がないといった課題があった。そこで同社は、DBマーケティングに強みを持つスプリームシステム社と提携し、EC・通販事業に特化した同ツールを共同開発。EC・通販事業者のマーケティング分析、施策実行(メルマガ配信、同梱物制御等)を、高品質で実行することができる。
同ツールの特徴は、次のとおり。
通販領域に特化
これまでのMAツールは、幅広い事業領域に対応するために汎用的な機能が多く実装されていた。同ツールでは、EC・通販事業に必要な機能を用意。EC・通販事業に特化することで、特に重要な「新規顧客獲得からリピート購入の流れ」を細分化し、ポートフォリオ分析、ディシジョンツリー分析、セグメント分析などを素早く実行、施策に反映することができる。
手軽に素早くリアルタイム分析が可能
EC・通販事業に必要なさまざまな切り口での集計・分析を実行するためには、事前に集計加工済みデータを用意することが一般的となっている。同ツールでは強力な集計機能により、事前に集計加工済みデータを作る必要がなく、生データを元にリアルタイムに画面上で分析を行うことができる。
物流サービスとも連携
これまでのMAツールは、メルマガなどのオンライン施策はスムーズに実行できるものの、商品の同梱物にクーポンチラシを入れるなどといったオフライン施策は、MAツール外でコントロールする必要があった。同ツールでは、同社が保有する物流システムと連動し、同梱物マーケティングもワンストップで実行することが可能。
充実したサポート体制
MAツールにおける、導入までに時間がかかる、導入後の施策実行がうまく進まない、といった課題に対し、同ツールでは導入時のサポートのほか、導入後のマーケティング戦略もコンサルタントが支援する(一部有料)。過去のEC・通販ノウハウを反映させた分析、施策実行が着実に進行するようにEC・通販事業者に合わせた体制を構築していく。
運用代行も可能
MAツールの導入、運用を行うなかで、人手が足りないという場合は、分析や施策実行の運用ルールなど相談のうえで、MAの運用代行を請け負うことも可能とのこと。
スクロールMAの画面イメージ
サービス開始時点では、主に定期販売商品のEC・通販事業者にフォーカス。今後、1年以内を目処に、品揃え型のEC・通販事業者にも使いやすいものになるよう、サービスを増強していくという。