Shopify Japanは、9月29日にオンラインラウンドテーブルを開催。2020年上期の業績や新機能、新たな取り組みについての発表を行った。
同ラウンドテーブル内で発表された内容は下記のとおり。
2020年上半期のShopifyの成長率
全世界で100万以上の事業者が利用するShopify。2020年上期の総売上は約5兆円に及ぶと発表。中でも日本での成長は著しく、新規ストア開設の伸び率は2019年上半期比175%にのぼるとのこと。Shopify事業者の売上も伸びており、2019年1Q比で242%成長していると、代表のマーク・ワング氏が解説。
Shopify POSの提供開始
同社は、POSアプリを使った実店舗・ポップアップショップとECサイトの連携を容易にする「Shopify POS」の提供を開始すると発表。在庫や売上の一元管理はもちろんのこと、スタッフが直感的に操作できる「スマートグリッド」、商品検索を容易にする「グローバルサーチ」、OMOを実現する「BOPIS(店頭受取)」機能なども兼ね備えている。
なお、同機能は「Shopify POS Lite」と「Shopify POS Pro」の2種類のプランが用意されており、前者は月額使用料無料、後者は月額89ドルとなっている。EasyPoints提供のアプリを活用することで、ロイヤリティポイントプログラムにも対応可能とのこと。
ペイメント機能の拡充
Shopifyペイメントのカード決済にJCBが追加され、Shopifyを活用する新規事業主は即時、既存事業主は10月中より順次利用可能になる。加えて、SBペイメントサービスが提供するオンライン決済サービスを導入することで、PayPayのオンライン決済にも対応。決済面での利便性向上を実現している。
日本の事業者向けツール・アプリ、新機能の紹介
- Get Itによる「BASEショップ情報移行アプリ」
- 商品画像の背景切り取りを容易にするアプリ「Scratch Photos」
- フルフィルメントサービス「Fulfillment by ZOZO」との連携(コロニーインタラクティブ提供)
- 複数の海外ドメインへの対応
- テーマエディタの高速化
起業家支援のための連携
Shopify Japanは、事業者のShopifyでのネットショップ作成、運営を容易にするため、教育プログラムや講座の拡充を図ると発表。詳細は下記のとおり。
ランサーズ登録のフリーランスへ教育プログラムを提供
ランサーズ、フラクタと連携し、ランサーズ登録のフリーランスに対し、Shopifyを活用したECサイトの構築から導入支援、運用、アプリケーション開発を行える人材の育成を行う。
フラクタ 代表取締役 河野貴伸氏は、同プログラム提供について下記のように述べている。
「このプログラムは、Shopifyを理解してもらい、ECを理解してもらうことで、マーチャントさんとクリエイターさん双方の認識の齟齬をなくし、正しく素敵なECサイトをリリースできる土台を作るお手伝いをさせていただくことが目的です。多くのブランドさんが、多くのパートナーさん、フリーランスのクリエイターさんと共にShopifyで素敵なサイトを構築されていくことが、日本のブランド価値の総量を上げていくことに繋がる、と思いこの活動には全力でコミットしていきます」
Shopifyで学ぶEC講座の開設
一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)、東京フリーランス合同会社が、9月末以降にShopifyを活用したEC事業の立ち上げかたやオンラインストアの構築に関する講座を開設。ウェブ解析士協会はShopifyのオンデマンド学習講座、東京フリーランス合同会社はオンラインスクール「デイトラ」にてShopifyストア構築講座の公開を予定している。