OKIは、ソニーペイメントサービス、メイテツコムと共同で、2020年10月1日に「ETCソリューションズ」を設立することを発表した。駐車場など高速道路以外の施設でもETCなどのITS技術が利用可能となる環境を整備し、利便性の向上を図るためのサービス(以下、ETC多目的利用サービス)を実現していく。
その第1弾として、ソニーペイメントサービスのスピーディーかつ安全な決済システム、メイテツコムが有する安定した高いシステム構築・運営技術、OKIが持つ高度なETC周辺機器開発能力を活用するとともに、中日本高速道路や三菱プレシジョン、オリエントコーポレーションと業務提携を行うことで、2021年度中に高速道路以外でETC技術を活用した決済サービスを開始する予定。
2017年以降、ETCソリューションズ出資各社および業務提携各社は協働で、ETC多目的利用サービスの本格的な事業化に向けて、駐車場やカーフェリー乗船場、ファーストフードのドライブスルー店舗などで、複数の試行運用を積み重ねてきた。新会社ではここで培ってきた技術や経験を活かし、顧客が車に乗ったままで利用するさまざまなシーンにおいて、究極の非接触・キャッシュレス決済を提供する。
新会社では、ETC多目的利用サービスを導入するために必要となる各業務提携先のサービスを「ETC多目的利用サービスパッケージ」として導入事業者に提供するとともに、ETC多目的利用サービスの会員組織を組成し、その運営・管理を行う。
同サービスは代金支払・精算時に現金、クレジットカードなどの受け渡しやスマートフォンの操作などが一切不要で、顧客の利便性向上や事業者の精算処理の効率化に留まらず、接触機会の低減による感染症予防対策までを同時に実現。ユーザーは、ETCカードとクレジットカードを用いて、あらかじめETC多目的利用サービスの会員登録を行うことで、同サービスを導入した事業者の施設で決済サービスを利用することができる。