トラベルズー・ジャパンは、5月12日~17日、日本国内の会員を対象に、緊急事態宣言解除後の旅行意向に関する調査を実施した。
緊急事態宣言解除後の宿泊を伴う国内旅行の再開時期に関する質問では、「すぐにでも(23.6%)」「1~3か月後(41.6%)」を合わせて3か月以内に旅行の再開意向を持つ回答者が65.2%にのぼった。6か月以内であれば回答者の88.5%が国内旅行の再開意向を示している。
海外旅行の再開時期に関する質問では、「すぐにでも(8.7%)」「1~3か月後(15.3%)」「4~6か月後(23.0%)」を合わせて6か月以内に旅行の再開意向を持つ回答者が47.0%に。一方で「1年以上先」が32.9%を占めた。
緊急事態宣言解除後、最初に行きたい旅行に関する質問では、「自宅から片道2時間圏内でマイカーを利用する個人旅行(29.9%)」「自宅から片道2時間半以上でマイカーを利用する個人旅行(17.0%)」を合わせて移動手段をマイカーと答えた回答者の割合が46.9%に。一方で「国内で航空機を利用する個人旅行(20.3%)」「海外で航空機を利用する個人旅行(14.0%)」なども上位につけた。
緊急事態宣言解除後、国内で1年以内に訪れたい旅先に関する質問では、「近場の温泉(片道2時間程度)」が44.5%で首位となった一方で、2位は「遠方の観光地(片道2時間半以上)」の34.7%となった。
海外で1年以内に訪れたい旅先に関する質問では、「ハワイ(24.4%)」「台湾(22.6%)」「東南アジアシティ(15.8%)」「東南アジアリゾート(15.2%)」などが上位につけたほか、「ヨーロッパ」も15.6%と根強い人気を確認できた。一方で、「しばらく海外旅行をするつもりはない」を選択した回答者も20.3%にのぼったている。
緊急事態宣言解除後、新たに試してみたい旅のスタイルに関する質問では、「コテージやヴィラ、離れなど独立した客室への滞在」を選択した回答者が38.9%にのぼった。「ステイケーション(ホテルに長期滞在)」が29.0%で2位につけており、自宅でも職場でもない第三の場所として、非日常を味わえるホテルを拠点に暮らすように滞在しながら仕事や観光をしたいと考えている回答者も多い。また、「ガイドブックなどで定番の混雑した観光地をあえて外した旅(22.5%)」や「ひとり旅(21.7%)」も人気で、調査元では3密を避ける傾向が出ていると分析している。
後に新型コロナウイルスの影響による、旅に対する価値観の変化に関する質問では、「マスクやアルコール消毒などの衛生対策を旅行中でも意識するだろう(75.2%)」「混雑した観光地や、混雑する時間の観光を避けるようになるだろう(59.2%)」「航空機や列車、バスなどの交通機関では、他の利用客との間隔を意識するようになるだろう(55.5%)」など、現在新型コロナウイルスの対策として実施している衛生対策や「3密」回避を、「旅行時のニューノーマル(新常態)」として継続したい意向を確認できた。
また、「衛生対策がホテルや航空会社などを選ぶ際の基準になるだろう」を選択した回答者が46.6%に。価格や立地、サービスなど従来の基準だけでなく、アフターコロナにおける新基準として観光事業者に適切な衛生対策を求める旅行者が一定数にのぼると考えられる。
本調査は、2020年5月12日(火)~5月17日(日)、日本国内のトラベルズーメンバーを対象にインターネットリサーチで行った。有効回答数は4,306である。