LINE Payは、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」において、2019年5月初旬より、LINE内で本人確認を行うことが可能な「LINE Pay かんたん本人確認」の提供を開始する。これにより、スマートフォンと身分証で犯罪収益移転防止法に基づく本人確認ができ、個人間送金や出金機能を利用できるようになる。
LINE Payでは、ユーザーに対し、本人確認前の「LINE Cash」(前払式支払手段)、本人確認完了後の「LINE Money」(資金移動業)という2種類のアカウントを提供する。本人確認が完了することで、アカウント残高のチャージ上限額が10万円から100万円に拡大したり、LINEの友だちへの送金、銀行口座やATMへの出金が可能になる。
今回、2018年11月の犯罪収益移転防止法施行規則の改正により可能になった、オンラインで完結する本人確認方法(e-KYC)を実用化し、LINE Pay かんたん本人確認を開始する。
ユーザーがLINE Pay かんたん本人確認を利用するには、LINEアプリ内から必要情報を入力のうえ身分証の撮影データをアップロード。続いて、指示に沿ってスマホのカメラで身分証と自分の顔を撮影することで、送信された情報をもとにLINE Pay側で本人確認書類との照合を行い、最短で数分ほどで確認が完了する。
LINEのキャラクターの指示にしたがって操作することで、本人確認できるようになっている。また、できるだけ多くのユーザーが利用できるよう、運転免許証、運転経歴証明書、日本国政府発行のパスポート、在留カード、特別永住者証明書、マイナンバーカードなどの身分証に対応する。これまで銀行口座連携の時間や手間がハードルになっていたユーザーにとって、より直感的かつ簡単な作業で、送金機能なども使えるようになる。
また、LINE Pay かんたん本人確認の開始と同時に、郵送での本人確認方法にも対応し、本人確認方法を多様化。サービス内から手続きを行うと、ご登録いただいた住所に簡易書留ではがきが送付され、はがきの受け取りをもって本人確認が完了となる。以降、ユーザーは銀行口座連携、LINE Pay かんたん本人確認(e-KYC)、郵送の3種類から自分に合った本人確認方法を選択できるようになる。