オープニングトークを飾ったのは、メディアアーティストの落合陽一氏。「テクノロジーによって、デジタルが自然化していきます。つまり、アナログとの区別がなくなっていくはずです。その間を取り持ってくれるのがテクノロジー言語だと思います」と、これからの社会に訪れるであろう変化について述べた。
「LINEプラットフォームのさらなる活用~Reserch & EC~」のセッションでは、LINEデリマ・LINEショッピングの責任者である藤原彰二氏が登壇した。2017年7月のサービスイン以降、2018年1月まで毎月二桁成長を続けているLINEデリマ。リリース時と比べ、流通額は5倍以上になっているという。今後については「ドラッグストアから薬が届くなど、位置情報×ECの領域を広げていきたい」と抱負を述べた。
またLINEショッピングについて、これから最大の特徴になっていくのは「プッシュ通知」であるとし、「例えば通常のECでの購買データを見て、そのユーザーがショッピングモールに入ったタイミングで、公式アカウントから関連する店舗さんにプッシュで誘導するような形を考えている」と話した。LINEデリマ同様、LINEショッピングでも位置情報に注力していく方針を明らかにした。
LINE Pay株式会社 取締役COOの長福 久弘氏が登壇したセッション「LINEが描くFintechの未来」では、実際に長福氏が中国を視察した際の現地の決済事情を紹介。「決済に関して、日本は中国に少し負けている」と話し、AlipayやWeChat PayのQRコードが小さな露店でも貼られていること、無人コンビニのデモ映像などを交え、そう感じた理由について説明した。
また「LINE Payで決済したタイミングで、その商品を購入した店舗のアカウントに友達登録させるAPI」の準備を進めており、今春にリリース予定であることも明らかにした。
今後の展望については、「今までLINEが培ってきたビジネスアカウントのノウハウを使い、オフライン店舗の拡大にも力を入れていきたいと思っています。コミュニケーションが我々のサービスの絶対的なコア。この軸をぶらさずに、スマホを使って生活を便利にしていけるようなサービスを今後も作っていきたい」と述べ、セッションを締めくくった。