インテージとアドウェイズは、愛徳威軟件開発(上海)有限公司(アドウェイズテクノロジー)を通じて、中国越境EC市場データ事業の領域において業務提携を開始する。
アドウェイズでは、2009年10月から中国国内で展開してきたアリババ社が提供するBtoCおよびCtoCマーケットプレイスにおけるECデータサービス「情報通」をもとに、「Nint for China」として日本製品に特化したオンラインデータサービスを構築。今回の業務提携では、インテージがこのもととなるデータベースをもとに、顧客企業のマーケティングPDCA支援、商品情報体系、品質管理におけるノウハウを駆使して、データ加工・分析・販売を行う。
国内爆買い市場からつながる越境EC市場の拡大を機に、両市場を一体化させて可視化するクロスボーダーマーケティング指標の構築により、インテージが2015年1月から展開している国内ドラッグストア免税市場推計データ、および中国くちこみデータバンクとのシームレスな活用提案を行う。
中国越境EC市場データの仕様例は以下のとおり。
①マーケットプレイス別シェア・ランキングデータ
天猫国際、淘宝国際、天猫(国際除く)、淘宝(国際除く)における分野・カテゴリー構成比、売れ筋ブランドランキング(経年比較可能)
②ブランド・アイテムトラッキングデータ
指定ブランド・アイテムの販売金額、個数、単価トラッキング(マーケットプレイス別フォーム別経年比較可能)
③個別テーマ型市場動向分析
ブランド診断を含む間口奥行の要因分析、店舗単位分析など、課題解決に向けたカスタマイズ分析・レポート
料金は、ルーチンデータが20万円~/月、バックデータ分析が50万円~で、対象マーケットプレイス、データ期間、契約形態などによって変動する。
インテージとアドウェイズは今回の中国越境EC市場データ事業における業務提携を皮切りに、データ収集・解析技術の開発や市場推計ノウハウの多面展開などにより、企業(商品・ブランド)のグローバルマーケティング活動支援の領域で事業拡大を目指す。