2015年度のプリペイド決済市場規模は、前年度比17.6%増の約7.5兆円となった。非接触IC型電子マネーの堅調な拡大、サーバー管理型電子マネーの急速な拡大が要因。矢野経済研究所では、2016年度の同市場規模を前年度比15.8%増の約8.7兆円と予測している。
拡大を見込む理由としては、ハウスカード型を発行している事業者が外部の加盟店開拓に取り組むなど汎用性を高める動きが顕著であること、クレジットカードを持たない若年層やシニア層に対するキャッシュレス化のメリットを享受させていることなどがある。
本調査におけるプリペイド決済サービスとは、事前にチャージ・購入をしてカードやモバイルを通して決済ができるサービスを指している。なお、市場規模は、プリペイド決済サービス提供事業者の取扱高ベース(一部発行額を含む)で算出した。