Googleの調査(※)によると、オンラインで買い物をする消費者の70%が、「ブランドが発信するメッセージの内容やそのタイミングが、ブランドのイメージを左右する」と答えている。10月2日、Googleが発表した「カスタマーマッチ」は、すでにブランドとの関係を構築している顧客にアプローチできる機能。たとえば特典プログラムのメンバーや商品購入履歴のある顧客に対し、その意図や状況に即した形でアプローチできるようになる。
この機能では、顧客のメールアドレスのリストを広告主がアップロードすると、Googleアカウントでログイン中のユーザーが、安全かつプライバシーを重視した方法で割り出される。一方、ユーザーはGoogle広告の管理設定を通じて、自身が目にする広告を管理したり、望まない広告をブロックすることができる。対象となる顧客に特化した広告やキャンペーンを作成すると、こうした顧客がGoogleで検索、Gmailを利用、YouTubeで動画を視聴しているときに、デバイスや場所を問わず最適なタイミングで適切なメッセージを提供できる。
さらに「カスタマーマッチ」を通じて類似ユーザーリストを生成し、サービスに興味を持ちそうな見込み顧客をYouTubeやGmailで見つけることができる。Googleは、これらの機能は今後数週間以内に利用可能になるとしている。
※ Google/Ipsos 「Consumers in the Micro-Moment(Micro-Moments における消費者)」、2015年3月。