「北欧、暮らしの道具店」を運営する株式会社クラシコムは、現・社外取締役の倉貫義人氏を取締役CTOとし、新たな社外取締役として和田洋一氏を選任候補者として選出する旨を2024年9月25日開催の取締役会にて決議したと発表した。なお、今回の候補者は、2024年10月29日開催予定の定時株主総会の決議を受けて、正式に選任される運びとなる。
クラシコムは、2007年に、ECサイト構築ASPを利用して「北欧、暮らしの道具店」を開店。その後、顧客への提供価値を向上させるため、2016年4月にECシステムを自社開発へ移行する中でエンジニアの採用を強化し、2018年に株式会社ソニックガーデンの代表としてエンジニアの組織開発実績をもつ倉貫義人氏を社外取締役として迎え入れたという。
以降、2019年に公開した「北欧、暮らしの道具店」のスマートフォンアプリは380万ダウンロードを突破。2024年7月期には、グループの年間売上が70億円超にまで成長している。こうした成長にともない、効率性やセキュリティの重要性を踏まえた上で、同社は今回、倉貫氏を取締役CTOに任命。現場に密接に関わりながらエンジニア組織を執行責任者として統括することで、システム開発体制のさらなる安定化を目指すとしている。
さらに、株式会社スクウェア・エニックスの元社長で、エンターテインメントビジネス・金融・グローバル展開、IR体制における知見をもつ和田洋一氏を社外取締役として迎えることにより、さらなる経営体制の強化を図るとのこと。
クラシコム 倉貫氏、和田氏のプロフィール
取締役CTO 倉貫義人氏
大手SIer入社後、社内ベンチャーを立ち上げる。2011年にMBOを行い、株式会社ソニックガーデン設立、代表取締役に就任。月額定額&成果契約で顧問サービスを提供する「納品のない受託開発」を展開。全社員リモートワーク、オフィスの撤廃、管理のない会社経営など新しい取り組みも行っている。2018年7月より当社社外取締役を務める。
社外取締役(監査等委員)和田洋一氏
1984年野村證券株式会社入社。2000年に株式会社スクウェアに移籍し社長就任。2003年エニックスと合併し、株式会社スクウェア・エニックスを発足させる。同社CEO、コンピュータエンタテインメント協会会長、経団連著作権部会長等を歴任し、ゲーム産業のネットワーク化、グローバル化に寄与。2016年以降は、ゲーム業界に関わらず若手経営者の支援に注力し、社外取締役、アドバイザー等を務める。