リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerryと、カスタマーエンゲージメントプラットフォームを提供するBrazeは、双方のプラットフォーム連携やソリューションの共同提供を通じて、コミュニケーションDXを推進すると発表した。
unerryは、4.2億ID(うち国内1.6億ID)の人流データをAIで解析。あらゆる場所の状況や消費者の行動嗜好性をデータで把握し、リテールDXや新たなマーケティグおよびメディア施策の提供、スマートシティでのデータ活用などを進めている。Brazeは、クライアントのファーストパーティデータと連携し、複数のチャネルを通じて、顧客と双方向のコミュニケーションを支援している。
2社が連携することで、顧客のあらゆるタッチポイントの行動に即応するリアルタイムなパーソナライズコミニュケーションが実現するとのこと。
unerryが提供する「Beacon Bank SDK」は、スマートフォンアプリの位置情報技術に基づき、屋内外の顧客の位置をほぼリアルタイムに検知する。これにより、顧客が店舗周辺にいる際や店内での移動に応じて通知、イベントを展開できる。これらの通知は、Brazeのスマートフォンアプリ向けSDKで受け取り、個別の行動に合わせたパーソナライズコミュニケーションシナリオに利用することができる。
また2社は特に次の各分野において、連携を強化する。
リテールDX
ドラッグストア・スーパーマーケット業界に加え、外食業界、ファッション業界におけるクロスチャネルでのOne to Oneコミュニケーション施策を支援する。
メディア/リテールメディア
unerryはメディアアプリやサイトに対して、コンテンツや広告視聴をきっかけとした来店・購買リフトの効果計測を中心に広告事業を支援。BrazeのCRM機能は、メディアアプリのレコメンドや広告に関しても活用されており、各視聴者にあったコンテンツ表示をサポートしている。2社の連携により、視聴者の状況に合わせた効果的なコンテンツ配信が可能になるほか、リテールメディア構築の共同支援も行う。
グローバル展開
Brazeはアメリカのニューヨークに本社を構え、リテールやスポーツ分野での導入実績を持つ。unerryは高層ビル・地下街の発達といった日本の複雑なリテール立地にも対応した位置情報技術や広告プランニングの強みを活かし、北米での集客支援を開始している。今後も2社は、グローバルでの共同ソリューション展開にも注力していくとしている。