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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzineニュース

IBMとSAPがパートナーシップ拡大 新たな生成AI機能と業種別クラウド・ソリューションを発表

 IBMとSAPは、両社のパートナーシップにおいて、顧客がビジネス価値を引き出すのに役立つ新しい生成AI機能と業種別クラウド・ソリューションを含む、次時代のビジョンを発表した。IBM ConsultingとSAPは、次の主要分野で顧客を支援するとのこと。

次世代のAIビジネス・プロセス

 2社は、RISE with SAP向けの新しい生成AI機能を構築し、業界固有のクラウド・ソリューションや基幹業務アプリケーション全体にわたるSAPのビジネス・プロセスに、AIを導入する機会を検討している。

 IBMはまず、SAP Business Technology Platform(SAP BTP)を基盤とするSAPのクラウド・ソリューションとアプリケーションのポートフォリオ全体に、AI機能を拡張する予定とのこと。これには、RISE with SAP、GROW with SAPソリューション、CFOオフィス向け財務ソリューション、サプライチェーン管理ソリューション、人的資本管理ソリューション、SAP Customer Experienceソリューション、Intelligent Spend Managementソリューションなどが含まれる。

 またIBMは、SAP SignavioとSAP Business AIソリューションを活用し、PoC(概念実証)適用プログラムを通じて、次世代ビジネス・プロセスの定義を支援する予定としている。

次世代の業界イノベーション

 2社は、データ・ドリブンの洞察によるエンドツーエンドのビジネス・プロセスに、インテリジェントな業界向けユースケースを構築し、次世代の業界イノベーションを促進する予定としている。

 まずは製造、消費財、小売、防衛、自動車、公益事業にフォーカスする。これには、2社が共同開発した、消費財および小売業界向けの新しいAIソリューションも含まれる。

 IBMはこの取り組みの一環として、業界、機関業務、製品提供にわたる100を超えるAIソリューションの広範なポートフォリオ開発を開始。またIBMは、次世代のビジネス・プロセスとAIによる効果を定義する、規範となる業界バリュー・マップの開発を予定している。

 ユーザーは、グローバルなIBM Innovation StudiosとSAP Innovation Centerを通じて、これらすべての新たなAIソリューションにアクセスできる。

次世代プラットフォーム・アーキテクチャーと顧客導入アプローチ

 価値創造パートナーシップの取り組みを通じて、IBMはクリーン・コア・アプローチを可能にする次世代リファレンス・アーキテクチャーを提供する。そのためにSAP BTP、SAP Signavio、LeanIXのソリューションを活用する予定となっている。

 これらの新しいリファレンス・アーキテクチャーは、データ、プロセス、システムとデバイスの統合、プロセスのオーケストレーション、自動化にわたる標準の定義に役立つとのこと。

 SAPプロジェクトを担当するIBMのコンサルタントは、IBMのAIサービス・プラットフォームであるIBM Consulting Advantageと、独自のメソッド、アセット、アシスタントのポートフォリオを活用し、再現性と一貫性をもって顧客を支援する。

 また、IBM Consulting Advantageを通じ、IBMのコンサルタントは、ユーザー・ストーリーの作成、テストスクリプト、トレーニング、変更管理コンテンツ、コード生成などのタスクを完了するために生成AIを活用することで、SAPソリューションの提供方法を変革し、生産性を向上させ、リスクを低減できる。

次世代エコシステムの拡大

 2社は、IBMとSAPのビジネス女性ネットワーク、SAP University Alliancesプログラム、SAPとIBMのVeterans to Workプログラムなど、それぞれの従業員ネットワーク・グループや「次世代」コミュニティを中心に提携。コンサルティング職におけるSAPソリューションの経験を増やし、次世代の人材を育成する。

 また、IT分野における若者の育成や、グローバル・サプライ・チェーンへのソーシャル・ビジネスの統合を加速するなど、社会的に影響のあるプログラムにおける協力の新たな方法を模索していく考え。

watsonx Generative AI Hubで利用可能になる予定の機能

 IBM Granite モデル・シリーズは、SAPのクラウド・ソリューションとアプリケーションのポートフォリオ全体で利用できるようになる見込み。これをSAP AI CoreのGenerative AI Hubが支える。

 Generative AI Hubは、適切で信頼性が高く、責任あるビジネスのためのAIを促進し、幅広い大規模言語モデル(LLM)への即時アクセスを提供。これにより、IBMとSAPは、IBM Watson AIテクノロジーをSAPソリューションに組み込むことに関する協業を、さらに拡大する。また、watsonx.ai Graniteの機能をさらに強調するため、IBMは一部顧客向けにGenerative AI Hubのモデルを活用して、拡張機能を構築する予定となっている。

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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

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