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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECzineニュース

JCBとトヨタ・コニック・アルファ、生活者が選んだデータのみをつなぐ「ゆるやか連携TM」実証を開始

 ジェーシービー(以下、JCB)とトヨタ・コニック・アルファは、特定の事業者がデータを囲うのではなく、生活者の意思で指定した範囲のみつなげて利活用する社会をめざす「ゆるやか連携TM」実証を、パートナー4社とともに2024年度から実施する旨を発表した。

ゆるやか連携TM実証の趣旨

 Covid-19をきっかけに、日本でも加速したデジタル・トランスフォーメーションの動きは、利便性などの魅力を感じる人がいる一方で、情報管理に不安を持つ人もおり、データ利活用に関する課題が見えてきたと考えた両社は、自らの意思で身分証明書を取り出して情報を提供するような体験をデジタルの世界で実現可能か検証することを目的に、「ゆるやか連携TM実証」の実施を決定。自己主権型アイデンティティ/分散型アイデンティティの概念や、やりとりするデータの信頼性を証明するVC(Verifiable Credentials:検証可能なデジタル証明書)といった標準化された仕組みを取り入れた実証実験をおこなう。

 同実証は、大日本印刷(DNP)、フェリカネットワークス、IDEMIA、NRIセキュアテクノロジーズの4社が実証パートナーとして参画する。

ゆるやか連携TM実証の概要

 実証は、モビリティデータと生活者の相互運用性や具体的な社会実装を意識したユースケースを設定して、システムとアプリで構成される実証用インタフェースを開発。次の内容で実施するという。

  • 実証対象:新たに開発する「ゆるやか連携TMシステム」と「個人用ゆるやか連携TMアプリ」
  • 実証規模:人数を限定したクローズ環境を想定
  • 実証モデル:標準技術仕様、相互運用性を考慮したインタフェースの構築と実証
  • ユースケース:サービスの利用申込に必要な、mDLなどの資格情報を資格情報発行機関に要求し、VC/mdoc化されたものをサービス事業者に提供するもの。この流れにおけるVC/mdoc授受による権限授与/アプリ利用の履歴照会/証跡照会、これらによる属性情報と属性連携の実証

実証における各社の役割

JCB

実証における基本構想構築支援

プロジェクト全体の企画支援

トヨタ・コニック・アルファ

実証主体

基本構想およびプロジェクト全体の企画立案・運営

DNP

VC発行/検証の基盤システムの提供

VC・mDL(mdoc)授受の個人向けアプリの開発、デジタルキー管理システムの提供

フェリカネットワークス モバイル端末に対するmDL(mdoc)発行・検証プラットフォームの提供
IDEMIA

ウォレットと統合するためのmDL、mDL Verify用のフロントエンドSDKの提供

モバイルIDプラットフォームの提供

NRIセキュアテクノロジーズ

DID/VC基盤・デジタルIDウォレット全体のアーキテクチャ検討

過去の検証を踏まえた実証開発の技術アドバイザリ

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