視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタルは、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のMonthly Totalレポートをもとに、ソーシャルメディアジャンルの視聴状況を発表した。
2023年11月のニールセン デジタルコンテンツ視聴率 Monthly Totalレポートによると、ソーシャルメディアジャンルのうちPCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルの利用者数がもっとも多かったのは「LINE」で8,106万人が利用。2023年7月にサービスを開始した「Threads」は「Instagram」利用者のうち約6人に1人が利用し、利用者数は1,071万人まで成長していた。利用頻度は「LINE」がもっとも多く月805回利用、「Twitter X」が190回、「Instagram」が152回で続いた。
次に、過去のリリースで紹介したソーシャルメディアの性年代別のターゲットGRP(TARP)がもっとも高かった18-34歳の利用者数と含有率を見ると、利用者数では全年代と同様Top3は「LINE」「Twitter X」「Instagram」に。一方で、18-34歳の含有率では「pixiv SNS」がもっとも高く52%、次いで「Threads」が41%で続いた。
最後に、18-34歳におけるリーチを男女別に見ると、男女ともに「LINE」のリーチがもっとも高く、2位は女性では「Instagram」、男性では「Twitter X」となっていた。また、男女間のリーチを比較すると、女性は男性よりも特に「Instagram」「TikTok」「Threads」「Pinterest」のリーチが高くなっており、それぞれ10pt以上多くの人が利用していた。
これまで、顔ぶれに大きな変化のなかったソーシャルメディアジャンルだったが、2023年7月に「Threads」がサービスを開始したことで、その利用動向に対して多くのマーケティング担当者が注目した。リーチではすでに1,000万人以上が利用する規模にまで成長している一方で、利用頻度は「LINE」や「Twitter X」、「Instagram」と比べるとまだユーザーの日常的な利用にまでは浸透していない様子がうかがえる。しかし、性年代別に見ると若年女性の利用率が高くなっているなど、今後の若年層とのコミュニケーションの場として、その利用動向には注目していく必要があるとしている。