Eコマース領域におけるBPOサービスおよびコンサルティングサービスを提供するイー・ロジットは、生産性の向上・DX推進施策の一環として、自律走行搬送ロボット(Autonomous Mobile Robot/以下、「AMR」)分野で中国における先行企業である杭州迦智科技有限公司(以下、「IPLUS MOBOT社」)と、AMRの運用、販売、保守そのほかこれらに付随する業務について、業務提携契約を締結した。
昨今、EC市場の拡大による物流量の増加と人手不足の深刻化により、日本に限らず世界的に、物流搬送の自動化需要が高まっている。イー・ロジットは、この物流における課題を解決すべく、省人化および生産性の向上を図るため、同社の資本提携先であるRENATUS ROBOTICS Inc.が開発する自動倉庫システム「RENATUS」を中心に、自社フルフィルメントセンターでの自動化を推進している。
中国の搬送ロボットの利用は全世界のメーカー数で半数以上を占めており、今回、業務提携を結ぶIPLUS MOBOT社のAMRは、中国国内のAMR市場においてトップクラスのシェアを誇っている。また、IPLUS MOBOT社はRCS(Robot Control System)における高度な技術力を保持。加えて、品質面の要求がもっとも高い市場のひとつである日本市場を重視しており、2023年6月に日本法人を立ち上げ、Japan Qualityを意識した商品開発をおこなっている。
IPLUS MOBOT社が提供するAMRは、イー・ロジットが推進している自動倉庫システム「RENATUS」を中心とした自動化戦略において、「RENATUS」を補完する最適解のひとつとなり得ると考えているとのこと。IPLUS MOBOT社のAMRをイー・ロジットのフルフィルメントセンターに導入することにより、「RENATUS」導入によって改善される部分以外で、さらなる省人化および生産性の向上が実現可能に。また、イー・ロジット内の物流課題における最適解を社内で見出し、それらをベストプラクティスのひとつとして、同社が創業以来培った物流コンサルティング業務での知見とのシナジーを構築しながら、顧客企業への提案力を強化していくとしている。
業務提携の内容
- イー・ロジットのフルフィルメントセンターへの製品の導入、運用、販売、保守そのほかこれらに付随する業務
- 製品の仕入および第三者への販売
- イー・ロジットの埼玉草加フルフィルメントセンター内にIPLUS MOBOT社のショールームを併設