日本全国の主に知的障害のある作家とアートライセンス契約を結び、多様な事業を展開するヘラルボニーは、創業から5周年を迎え、さらなる経営体制の強化のため、ユーグレナCEOの永田暁彦氏が経営顧問として参画することを発表した。
永田氏は、ヘラルボニーの掲げるビジョンへの深い共感と事業を推進する能力の両輪を備えた人物であるとのこと。今回の経営参画を機に、同社はさらなる福祉領域の拡張のため「福祉実験ユニット」から「福祉実験カンパニー」へより強固な組織へと進化していくとしている。
永田氏のコメントは、次のとおり。
永田暁彦氏 コメント
幼いころから、福祉の世界で働く両親の背を見ていました。そして、どうして障害を持つ人は社会からこうも隠されているのだろうと思っていました。それと同時に社会の中で必要なはずの仕事に就いている両親の生活がなぜ苦しいのだろうと思っていました。
ヘラルボニー創業者である松田兄弟に出会い、ヘラルボニーがミッションに掲げる「異彩を、放て。」は、知的障害という特徴を個性として世に放つためだけのキーワードではなく、すべての人が当たり前に生きていく世界を目指すためのものだと確信しました。いろいろな人が大小様々な課題を抱えて生きている。助けが必要な障害を持つ人はどの家庭にも生まれうる。それを支えている家族や社会の人々がいる。すべての人が、当たり前に豊かな人生を送れる世界のために、私の経験を少しでも多くヘラルボニーの経営に役立ててまいります。