Shopifyの日本法人Shopify Japanは2023年6月29日、国内エンターテインメント業界向けのプログラム「Shopify Entertainment Program」を発表した。それにともないオンライン記者発表会を実施。同社のSenior Business Development Manager 泉貴文氏が、詳細を説明した。なお、本プログラムは、出版・スポーツ・アニメをはじめとした8カテゴリーを対象に提供される。
泉氏は、エンターテインメント業界のトレンドとして「様々な顧客接点の拡大」「ブランドとの長期的な関係」「消費者ニーズの多様化」「フレキシビリティの需要」の4つを挙げ、「エンターテインメント業界ではデジタル化がより重要になってくる」と説明した。
Shopifyは、エンターテインメント業界のデジタル化において、「ソリューション」「プラットフォーム」「ノウハウ」が課題だととらえている。コンテンツやクリエイティブ制作に強みを持つエンターテインメント業界だが、コマースとの融合では、環境が十分に整備されていないとのこと。こうした課題に対し、Shopifyはパートナー企業とともに解決策を提供していく。
既にVTuver事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーでは、Shopifyの機能を活用。デジタルコンテンツ販売などを行っているとのこと。
Shopify Entertainment Programの提供価値
エンタメソリューション
Shopifyのエコシステムを通じ、フロントエンドとバックエンドの両面をサポートする。フロントエンドでは、YouTubeを通じた商品の認知拡大や決済の多様化による購入体験の充実、顧客との関係強化などを行う。バックエンドでは、商品企画や注文管理、配送まで最適化する。これにより、エンターテインメント業界の4つのトレンドをカバーする。
Shopifyプラットフォーム
サイト構築など立ち上げが比較的容易にでき、かつ大手企業向けにカスタマイズできる点が特徴。YouTubeやInstagramなど、エンターテインメント業界と親和性の高いSNSとの連携もできる。アプリ活用により、NFTやデジタルコンテンツなど、多様な商品の販売が可能。
パートナー
本プログラムは、エンターテインメント領域に強みを持つパートナー企業とともに推進される。YouTube ショッピングのサポート、配送を最適化するソリューションなどをパッケージとして提供する。