eギフトプラットフォーム事業を展開するギフティは、ギフトの保管・加工・発送を管理する機能を開発し、外部の物流パートナーとの連携により構築したギフトに特化したフルフィルメントの仕組みの本格提供を開始した。
同機能およびフルフィルメントの仕組みは、ウェブアプリケーションとして、「Corporate Gift(コーポレートギフト)」サービス、「giftee for Business」サービス、「eGift System」サービスの顧客に対して提供する予定だという。
なお、物流フルフィルメントプラットフォーム「オープンロジ」を提供する株式会社オープンロジと2022年10月に業務提携契約を締結し、初の連携先として協業を開始したことを合わせて発表した。
ギフティは、eギフトの発行から流通まで一気通貫で提供するeギフトプラットフォーム事業を国内外で展開している。主力サービスは、個人向けeギフト販売サービス「giftee」、eギフトやチケットを発行し販売管理を行うシステムを提供するサービス「eGift System」、eギフトを活用した法人向けサービス「giftee for Business」、個人、法人を対象に広くeギフトサービスを提供している。また、企業が取引先や顧客、従業員に対して関係性構築・関係性強化を目的として感謝の気持ちを表すために贈る「Corporate Gift」に特化した新サービスの提供を開始している。
同社では、eギフトプラットフォームの拡大に資する施策として、ギフトの流通チャネルの開拓およびギフトコンテンツの拡充に取り組んでいる。ギフトコンテンツについては、ギフトの贈り主となる法人やギフトを販売するブランドからのニーズを受け、主軸として提供していたeギフトおよび体験ギフトに加えて、配送型のeギフトや良質なモノ、Swagなどの物理的なギフトラインナップの拡充を推進。
一方で、物理的なギフトを贈る際には、ギフトの保管・加工・発送を担う物流のサプライチェーンが必要となる。たとえば、従来、企業が従業員にギフトを贈るシーンでは、ギフトを発注すると一括で大量のギフトが企業のオフィスに納品され、自社のバックオフィスで適宜保管、管理する必要があった。
また、ロゴや名入れをギフトに施す、別々のブランドの商品を組み合わせる、メッセージカードを同梱するなどギフトオプションのオーダーに対応できるブランド(ギフト商品を販売する企業)は限られており、発注企業側のギフトニーズが充分に満たされていないという状況も多々見受けられた。さらに、各従業員の自宅に個別にギフトを配送する場合は、発注企業側で宛先を1件ずつ送り状に入力し配送する必要があり、アナログな負荷の高い作業を発注企業が担う必要があった。
そこで、同社は、ギフトコンテンツとあわせ、物理的なギフトを贈る際に必要な一連の物流サプライチェーンを柔軟かつ簡便に顧客に提供すべく、自社で開発したギフトの保管・加工・発送を管理する機能と外部の物流パートナーが有する各種ソリューションを連携することでギフトに特化したフルフィルメントの仕組みを構築し、本格提供を開始した。
ギフトに特化したフルフィルメントの仕組みについて
同社が開発したギフトの保管‧加工‧発送を管理する機能は、外部の物流パートナーが提供する、入出庫、在庫保管‧管理(倉庫スペースのレンタル含む)、加工、発送など、ギフトを贈る際に発生する倉庫業務の各種管理システムと連携し、ウェブアプリケーション上で一元管理を実現するシステム。
顧客は、同ウェブアプリケーション上から、保管する商品の登録や入出庫の指示、また、ギフトへのロゴ入れや名入れ、メッセージカードの同梱、包装紙やのしなどの加工指示が行える。さらに、発送時には、一括発送の指示に加え、個別発送を実現する機能の活用により、発注企業の手間なく複数の宛先に個別発送が可能となる。
なお、個別発送機能は、送付したURLにギフトの受取手がアクセスしギフトの贈り先を自ら登録する仕様であるため、住所のわからない相手にもギフトを贈ることができ、さらに、受取手がサイズや色などを選択することも可能。今後は、受取手が発送の希望日時を設定できる機能なども提供予定となっている。
今回業務提携契約を締結したオープンロジは、倉庫をネットワーク化し、固定費ゼロ‧従量課金で利用可能な物流フルフィルメントサービスを提供しており、商品管理や配送代行だけでなく、贈るシーンや相手に合わせたラッピングやメッセージカードなどの同封を含むオプションサービスにも強みを持ち、物流を中心とするバックエンド業務を包括的に提供する企業。
今回の連携に際し、オープンロジは、ギフティが開発した保管‧加工‧発送を管理する機能に対応した倉庫管理システム(WMS)の新規開発、APIの提供を実施しており、これにより、ギフトに特化したフルフィルメントの仕組みをシームレスに構築することが可能に。オープンロジとのパートナーシップを皮切りに、今後、さまざまな倉庫業務やギフトオプションに強みを持つ企業との連携を進め、ギフトに特化したフルフィルメントの拡張を図る予定とのこと。
また、先行して同機能、仕組みの提供を開始した「Corporate Gift」サービスの顧客をはじめ、今後は「giftee for Business」サービスや「eGift System」サービスの顧客に対しても随時提供を開始する予定となっている。