オーディエンス測定、データ、アナリティクス事業を展開するニールセンは、TikTokのメディアミックス・モデリング・プログラムに参加することが決定したことを発表した。
TikTokのプログラムは、メディアミックス・モデリングにおけるマーケティング測定のリーダーを集め、世界中の広告主のためにレポートの一貫性や品質の改善に取り組み、広告主が短編動画プラットフォームにおけるマーケティングの影響についてより多くのインサイトを得られるようにするもの。
TikTokがどのようにしてオーディエンスリーチなどの成果を向上するために役立つのか、広告主に貴重なインサイトを提供するために、両社はこれまでも協力してきた。実際に、ニールセンが最近行ったTikTokのマーケティング・ミックス・モデリング(MMM)調査では、北米、欧州、アジア太平洋、中東におけるTikTokの消費財分野の広告主が広告費に対するリターンとオフライン販売の効率性に対して一貫して良好な結果を得られたことが示された。
さらに、ニールセンの調査では、このプラットフォームで期待されるマーケティング効果の原則に基づく、ほかの重要なインサイトも明らかとなった。
単一よりも、複数の広告フォーマットの方が優れている
インフィード動画広告、ブランデッドハッシュタグチャレンジ、ブランドエフェクトなど、複数の広告フォーマットを同時に使用したブランドは、ひとつの広告フォーマットのみを使用したブランドと比較して、12%高いROIを達成。
短期間の実施よりも長期間実施しているキャンペーンのほうが良い結果が得られる
7週間以上のキャンペーンを実施したブランドは、短期間のキャンペーンを実施したほかのブランドと比較して、14%高い広告費用対効果を達成。
これらの調査から得られた初期の予測シミュレーションでは、「インフィード」などの有料広告ユニットは、わずかな費用で持続的な成果の増加をもたらすことが示されている。
TikTokが測定のソリューションのポートフォリオを拡大し続けるなか、ニールセンはTikTokのMMMデータ収集および取り込みプロセスの構築と拡張を行い、世界中の広告主が広告効果を向上させるための重要なインサイトを解明できるようサポートするとのこと。