ワールドは、運営する公式ECサイトに「STAFF START(スタッフスタート)」を導入。まずは「アンタイトル」「インディヴィ」「オペーク ドット クリップ」「ザ ショップ ティーケー」「シューラルー」など35ブランド、全国およそ1,500店舗で導入し、順次拡大予定となっている。
ワールドでは、これまでECで購入した商品を店頭で受け取れるようにするなど、ECと店舗をシームレスにつなぐOMO施策に注力してきた。今回さらなるOMO強化施策として、STAFF START導入による、店舗スタッフを基軸としたオンライン接客を開始した。全国の実店舗で培ってきた店舗スタッフの接客技術に加え、バラエティ豊かなスタッフのバックグラウンドを活用し、「年代別」でコーディネートを絞り込めるようにするなど、アップグレードしたEC体験が提供されるという。
店舗スタッフの「接客技術」を活用したデジタルシフトを推進
STAFF STARTは、専用アプリを通じて、自社ECサイトやSNSなどで、店舗スタッフのオンライン接客を可能にするStaff Techサービス。導入しているアパレル企業でもっとも利用されている「コーディネート投稿機能」は、店舗スタッフが撮影したコーディネート画像に商品情報などを紐づけてECサイトやSNSに投稿する機能で、その投稿を通じて商品紹介やコーディネート提案といった接客対応を行うことができる。スタッフ1人ひとりの投稿コンテンツを経由し、どのくらいEC売上やPVが発生したか成果が可視化されるので、本部はそれらの実績を、店舗やスタッフ個人の評価に役立てることができる。
今回ワールドには、同サービスが提供するふたつのオンライン接客機能を導入した。
コーディネート投稿機能
店舗スタッフが撮影したコーディネート写真に商品情報を紐づけ、ブランドの自社ECサイトやSNSなどに投稿する
QRメモ機能
店頭で接客する店舗スタッフが買い回り中の顧客に対し、検討している商品のECサイト上での情報をQRコードで共有することができる
「年代」でコンテンツの絞り込みが可能
ワールドは複数ブランドを有しており、ブランドごとにターゲット年齢層が異なる。こうした特徴を生かし、ワールドのブランドを横断して商品を見ることができる公式ECサイトでは、同サービスを利用しているアパレル業界で定番の店舗スタッフの「身長」だけでなく、「年代」でも絞り込みが可能。ユーザーが自身の年代に近い店舗スタッフのコーディネートを参考にすることで、これまで利用機会のなかった新たなブランド商品との出会いを創出する。